BLコミック「switch」の舞台のDVD。
原作のカイがswitchのカギであると判明する部分までが舞台化されている。
宣伝ではイケメン俳優多数と書かれているので一見キワモノでつまらないと思われる作品だが
実は原作、演出、構成、俳優が化学的反応を起こして名舞台になった稀有な作品である。
過去を探す主人公のカイ&ハルに新人俳優をあて
その周りの大人たちにはベテラン俳優で固めた配役。
真実を探す若者と事情を知りそれぞれの立場で見守りまたは暗躍する大人の対比。
深海のような闇の底で徐々に明らかになる「switch」の謎と意外な真実、
執着、純粋さと裏切り、
そして終末に向かう危険と隣り合わせの明日へと。
原作を知らない人間でも楽しめ(そして原作を読みたくなる)、続編を期待させる舞台。
DVDに編集された演劇はつまらなく思えるのが普通だが
この作品では思い切ってテレビドラマのようなカット割りで編集されていて
映像で見ていても違和感がないどころか人物と状況が
刻々と変わるクライマックス近くでは却ってDVDの方が臨調感が出ている。
アングルも観客席からでは見えないカットもあって
劇場に足を運んだ観客が視聴しても飽きさせない映像になっている。
劇中「まずい」と思った演出もDVDでは思い切ってカットしてある潔い編集。
キャラクターも個性的で明るいプロ集団「麻取」と
都会の深遠に漂いながら広がる麻薬組織「龍玄」の対比は見事で
その狭間に浮ぶ「switch」に関わる人物は皆魅力的である。
特に劇中で両組織のトップの比企さんと沢木氏はいい、よく締めてくれる。
クライマックスを迎えつつある(?)「switch」だが
是非原作終了後、同じスタッフと俳優で舞台完結編をやってほしい。
余談だがこの舞台は個人的にR15指定。
沢木とアカハのエロスティックと外道ぶりは凄すぎるも必見。
今までCDドラマ→舞台とに世界が広がってきたswitchがついにアニメに!と聞いた時は原作ファンとしては心踊る思いでした。
絵は原作がアニメにしずらそうな絵柄なため心配していましたが以外に綺麗☆(原作には敵わずですけど)特にハルのサラ2ヘアーは流れるような美麗さで感動さえしました(笑) ストーリー的には原作の先生が原案のオリジナルなだけあり簡潔ながらも先の気になるサスペンスにどんどん惹き込まれる感じに仕上がっています(>_<)
贅沢を言えばもう少し収録時間を長くして欲しかったです。原作では多数いるキャラが総出演じゃなかったことと内容的には薬物事件ものと言うことで暗めですがフッとした場面に入るギャグがほとんどなかったのも残念でした(;_;))これで売れたら今度は原作のストーリーでアニメ化してシリーズ物で出して欲しいものです☆
後個人的に言えば元々原作の先生ファンなのですがハル役の櫻井さんの大ファンなのでコメンタリーがついているのが非常に良かった(*^_^*)コメンタリーの内容はカイ役の福山潤さんと二人で本編を見ながら談義すると言うものですが非常に笑えます(o~-')b声優さん同士の人間関係の話が見えかくれするのもファンにはたまらないはず(^o^)/
サスペンス好き美形好き出演声優さん好きにはおすすめですo(^-^)o
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