QUEENのボーカリストとしてのフレディーは最高にカッコよかった。皮ジャンを着、女王のマントをはおり、冠をかむり、マイクを振り上げ・・・・最高のロッカーだった。そしてこのソロアルバム。ここには裸の、一人の人間としてのフレディーがいる。繊細でロマンチストで、時にはとっても優しい一人のシンガー・・・・どちらのフレディーが素敵かは問題ではない。なぜなら彼は天才アーチストのフレディーマキューリーなのだから。
私が今まで読んだフレディに関する本は、どれもフレディの近くにいた人たちが「自分から見たフレディ」を語っているかそれをまとめたものでしたが、この本はジャーナリストの著者が実際にフレディと交友のあった人たちに取材し、そのインタビューや感じたことを一歩引いた目で書かれています。 ときにはヴェールを被せぬ辛辣な言葉を使ったり、「そこまで言わなくても…」と思うような表現も。 生まれ故郷のザンジバルやインドの寄宿学校、親戚の家にまで足を運んでいるフットワークには驚きました。 フレディは寄宿学校の友人やガールフレンドの話ではそれなりに楽しい学生生活を送っていたようですが、イギリスに移住してからは友人にも親戚にも一切連絡することはなかったそうです。 寄宿学校時代の友人がクイーンの楽屋を訪ねたときの彼の冷淡な態度は、読んでいて目を疑うようなものでした。 友人や恋人については、今まで読んだ本やビデオなどから、何となく「いろんな人と交際していても、フレディが生涯で本当に愛していたのはメアリー」という印象をずっと持っていたのですが、必ずしもそう断言できないかも…と思うほど、いろいろなエピソードが詰まっています。 個人的にはバーバラ・バレンティンのインタビューが大変興味深かったです。
人間には誰しも多面性がありますが、私たちファンの知っているフレディも複雑にカットされたダイヤモンドの一面に過ぎません。 この本で描かれているのは「こうあってほしい」と思うフレディ像とは違っているかもしれません。 読後感は爽やかというわけには行きませんが、読み応えはありました。 フレディファンの方は読んで損はないと思います。
QUEEN公式の物が出るといつも思う。スタッフやメンバーは今でもフレディが大好きなんだなーと
裏事情も真摯に話してくれています。 この話しの中にも出てくるフレディの遺言「皆を退屈させないでくれ」に、スタッフの愛をふりかけたようなドキュメンタリーです。
テンポが早くて、時代背景や経緯の説明がないので フレディの皮肉や表情や茶目っ気がわかるコアファン向けかもしれません。
初めて触れた人でも 何!?このカワユサ、なんか笑える、目がキレイなフレディに気付くでしょう。 そしてCDへ既出DVDへとハマっていくのも楽しみです。
皆を楽しませて生き急いだ人生。 フレディが没後益々愛され、語り継がれているのは才能もちろん、人柄です。 楽曲にも歌にもパフォーマンスにも、生き様に人柄は出て、それに魅了されている事に改めて気付きます。
映像も音源も出尽くしてるので、どうしても本作は寄せ集めかき集め感はあります。 ソロに特化しているので、個人的にはQUEEN物が好きなのと、 既に出ているいくつかのドキュメンタリーが濃厚で良質すぎる(輝ける日々、LOVER OF LIFE、GVH2−2枚目がオススメ)ので星4つにしました。 そして原点回帰、ライヴも見たくなります。退屈させてくれませんね
QUEEN好き!フレディ好きならぜひ購入して頂きたいです。 Tシャツが欲しくあえて限定を買いました。
今も世界中から愛される不世出のスーパースター、フレディの生涯を徹底的に洗ったドキュメンタリー。当時からのファンはもちろん新しいファンにも必ず胸に来るものがありオススメです。フレディ死して20余年。失ったものの大きさを改めて痛感します。
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