名張毒ぶどう酒事件はテレビのドキュメンタリーで知った。そして映画も出来たが、本書を基にしているらしいので、映画を観る前に読んでおきたかった。
昭和36年3月28日に事件は起きたが、その時、私は小学校の3年から4年に向かう春休みだった。5名が死に、12名が重軽傷を負ったが何れも女性だった。当然、ぶどう酒を飲んでたくさんの人間が死んでいるので話題に上ったはずだが、記憶の欠片もない。ただぶどう酒という飲物が怖い存在という微かな記憶はある。同年4月3日に奥西勝は逮捕されるが、39年12月に地裁で無罪となる。奥西38歳。私は中学1年だった。その後、高裁、最高裁で仮に無罪と決定していたら、奥西の人生は大きく変っていたはずだ。しかし、44年9月(奥西43歳、私は高校3年)に高裁で有罪・死刑と判決され、47年6月15日(奥西47歳。私は大学2年)、最高裁で死刑が確定する。
何故、奥西の年齢と私の学年を記したかといえば、これがとてつもない時間として実感するからである。死刑が確定してからでも、気の遠くなる時間が流れている。当時、大学生だった私は、その後社会に出て結婚し子供を設け、国内はおろか海外旅行も幾度か行き、夜は巷で暴飲暴食をし、気が付いたら還暦を過ぎていた。この間、奥西はずっと三畳の狭い独房に居た事になる。
この本を読んだからといって、奥西が犯人ではないと確信したわけではない。ただ一審の裁判長の論旨は明快で説得力がある。従って、奥西を有罪とした証拠に様々な疑義がある以上、被告人の利益にと判断する必要がある。
悪くない商品だと思う。 高さを細かく調整できるのはいい。 欲を言えば角度ももうちょっと細かく調整できればよかった。 よりかかれるほどの強度はない。 時間経過でテーブルが若干反ってきた。
戸塚ヨットスクールを題材にしたドキュメンタリー番組(及び、それをベースとした映画『平成ジレンマ』)について、その制作者たる齋藤潤一氏&阿武野勝彦氏の問題意識や、番組〜映画の内容を纏めたものです。
概要としては、ヨットスクールの「過去」を軽くお浚いした後、その「現在」を、スタッフの側、現在在籍中の訓練生の側、と視点を替えつつレポートを行い、最後は現在でもこのヨットスクールが必要とされる社会背景を再検討し、「訓練生のその後」のまとめで締められており、それに『平成ジレンマ』を視聴した森達也・吉岡忍・名取弘文の三氏のコメントがおまけに添えられています。
先ず、「過去」のお話:戸塚氏の略歴や、当初はヤマハ音楽教室のような男の子とための習い事をいう思いから始められたというスクールの開校の経緯、登校拒否児などを主な訓練対象とするようになる「方向転換」、開校4年後の1980年から相次いで起こったスクール生の死亡・行方不明事件(戸塚ヨットスクール事件)、裁判の経過概要、など。
それらを読むにつけ、評者は「戸塚氏=悪者」という単純なイメージを刷り込まれていただけで、無知だったのだということを認識させられました。
そして、事件後「暴力」を封印しつつスクールを継続されている「現在」のお話:戸塚校長だけでなく、コーチ陣も実刑判決を受け、服役していたらしいのですが、そういうスタッフの方々が、戸塚式教育で訓練生が「更生」して卒業していくプロセスに魅せられて、コーチ業を辞められなくなってしまっているというお話は、評者としては意表を突かれた感じがしました。(そういうスタッフの独善的な思い上がりが、そもそも間違いであり危険なのだという批判も、もちろんあるとは思いますが)
本書を読みながら感じたのは、戸塚氏の主張にも一部正論は含まれているのではないかということ、ただ彼の掲げるスパルタ教育の「適応」がはっきりせず、一つ間違えれば訓練生に外傷体験だけを負わせることに繋がりかねない現段階では、やはり氏の教育方法に積極的に賛同するのは難しいということでした。そのような意味で、乳児&母親のボートトレーニングの実践を通じて戸塚理論を正しいと考えているという、産婦人科医のお話も興味深く思いました。
また、私たちの関与している日本社会の無責任さということが、戸塚氏が頑張らざるを得ない背景にあることを考えると、彼はスケープゴートにされたという面も大きく、私たちが自分自身の抱える問題点と向き合わないことには、彼をただ批判、断罪しても生産的でないとも感じました。
今日の福島原発の問題ではありませんが、自らの醜い姿を垣間見させてくれた書として高く評価したいと思い、★5つとしました。
はっきり言って、オモチャのようなものかと、あまり期待しないでの購入でした。値段も安いし、まあ、仮面ライダー好きだし、最悪、甥っ子にあげれば良いかなーーと(甥っ子は以前フォーゼが好きだと聞いていましたし、何か以前「キター」とかよく叫んでました。このカーナビも起動するたび「キター」って叫んでますが(笑))。届いた商品は、箱だけ見るとホントにオモチャのよう。こりゃ、ダメか?。と思っていたのですが、商品はしっかりしたものでした。音声や表示も普通のものとライダーバージョンと選べますので良いです。音楽等をFMに飛ばして聞ける機能も有るみたい(まだ使ってないけど。)。ワンセグは・・・。まあ、これは場所次第ですね。父が「俺のカーナビより良いじゃん」と言っていました(父のは某パナソ・・・の品です。高価です。)。画面が5インチですので、車によっては多少小さく思うかもしれません。私のモコちゃんにはピッタリサイズでしたが・・・。軽やコンパクトカーには、小さいので前が見やすくて逆にオススメです。難を言えば、裏面のライダーのプリントがちょっと恥ずかしいです。まあ、じゃライダーの買うなよって話しなんですけど(笑)。ライダーに出会うイベントも、面白いかも?。まだ、出会ってないですけどね。これはオススメ商品です。
音楽も作品自体も大変すばらしかったです。 CDは購入して美しい時間を堪能させてもらっていますが、また映像とともに音楽が楽しめたらいいなと思っています。ぜひDVD化をお願いします!
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