まず、今から40年前の作品ながらコンプリートという形でもう一度作品を見れることに感謝したいと思います。 キャスト、脚本、ドラマ設定、そしてなにより日本語吹き替えによる声優さん・・・ すべて完璧だと思う。 奥様は魔女を見てどれだけアメリカの生活に憧れたことか。 御覧になればこの作品のすばらしさがわかるし、より多くの人たちに知って欲しいと思います。
と、書くとオリジナルが好きな人の間で評価が分かれると思いますが、私は面白かったです。
なるほど、ニコール・キッドマンの演じたイザベルの、ちょっといたずらっぽい、ともすれば高慢にも見える口角の上がった口元はオリジナル版のサマンサを演じたエリザベスモンゴメリーにも通じていると思います。
近年は『ライラの冒険』を除いて、ハードな内容の社会派ばかりに出ていた気もしますが、こういうキュートな役も十分こなせる女優さんなのだと改めて認識させられました。
ウィル・フェレルがダーリンと聞いてヒく人も多いですが、オリジナル版でもそれほど、イケメンというわけでもなかった人なので(むしろ、エンドラからしょっちゅう「ダンボ」呼ばわりされるほど、初代ダーリンは猿耳だった)、変にイケメンじゃないウィル・フェレルはそれほど違和感はありません。
しかし、このウィル・フェレル。 オスカー受賞の大女優との共演で血が騒いだのか、この映画での演技のアプローチは、ハイテンションで、終始笑顔を浮かべ、他人の意見は実は全く聞かないで現場を支配する、という主演女優さんの元ご主人そっくり(笑)。
ニコール・キッドマンが素でウィル・フェレルの事を我慢したり、作り笑いで誤魔化しているところが画面からも伝わってきて、別な意味で面白かったです。
あらすじは、新進女優が役をもらい、添え物扱いから自分でどんどん働きかけて事態を改善し、対立していた主演俳優とも恋に落ちる、というハリウッドの内幕を舞台にしたサクセス・ラブ・ストーリーになっています。
それでいて、彼女が魔女であることを受け入れ、結婚して、自分達のホーム(家庭)を築くというのは間違いなく「奥様は魔女」の第1話として成立しています。
さらに、それを踏まえて、「(人間と魔女の)2つの世界に挟まれて、それでも幸せになった。番組が終わってしまったから結論はわからないけど、僕らも大丈夫さ」とウィル・フェレルが語り、人間と魔女の“二組目の夫婦”として二人は踏み出すようになっていて、なかなか感動的です。
オリジナルのファンには、あの濃いキャラクター、サマンサの母親のエンドラ(劇中の役としてですが)をシャーリー・マクレーンが演じていることに感動を覚える人も多いはず。
イザベルの父親で魔族のナイジェル(マイケル・ケイン)が彼女を誘惑するのですが、実はエンドラこと大御所女優アイリスは、“同類”でがっちり手綱を握られていたのはナイジェルのほうだったというおしゃれな展開を見せます。
クララおばさんも珍しく、魔法に失敗しない役で登場。最後には、二人で引っ越してきた家のご近所として、あの“グラディスさん”が登場します。ファンとしては歓喜の連続だといえるでしょう。
オリジナルのサマンサも写真の目や、人形など形を変えて主人公を温かく見守る存在として確かに映画に存在しています。
ただ、一人。徹底的な利己主義者で、仕事が上手くいかないと、全て責任をダーリンに押し付けてクビにしようとするラリー社長。彼の登場がありませんでした。
オリジナルでは、彼の理不尽な要求をサマンサが解決してダーリンの手柄になる様子も散々描かれてきたので、もし、続編を作るのであれば、プロダクションの創設、共同経営者といった役柄で登場するのではないでしょうか。
全編にオープニングのテーマ曲がアレンジされて登場するのも嬉しい限り。
欲しいが、まだ手が届かない、作品が すばらしいのに高い
邦題/原題タイトルとあらすじだけでなく、1話ごとの脚本家や監督も全話完全収録。 『奥さまは魔女』ファンにとってはそれだけでも価値があると思いますが、そのほかに、 番組スタートまでの紆余曲折や出演者、スタッフたちの信頼関係などが随所に綴られています。 中でも、ほとんどの出演者たちが他界してしまっている(収録期間中に亡くなった出演者もいる)こと、 主役級の複数の役者が番組終了後はとりたてて芸能活動もなく、むしろ貧しい生活を送りながら ボランティア活動に励んだことなど、あまり知られていない話が多く語られています。 それはまるで、現在でもこれだけの人気をほこるほど輝いている『奥さまは魔女』というドラマが、 それを演じた人たちの生のエネルギーを燃やして作られたからこそなのではと思えるほど。 これを何度も読みかえした私には、役者たちが命を削るほどに情熱を傾け、一丸となって作り上げたドラマ・・・。 だからこそ、『奥さまは魔女』は、そのドラマ自体が永遠の生命を授かったのだと思えてなりません。 ファンの方にはもちろん、今まで特に興味のなかった方でも、 この本を読んだあとには『奥さまは魔女』が観たくなっているのではないでしょうか。
と、書くとオリジナルが好きな人の間で評価が分かれると思いますが、私は面白かったです。
なるほど、ニコール・キッドマンの演じたイザベルの、ちょっといたずらっぽい、ともすれば高慢にも見える口角の上がった口元はオリジナル版のサマンサを演じたエリザベスモンゴメリーにも通じていると思います。
近年は『ライラの冒険』を除いて、ハードな内容の社会派ばかりに出ていた気もしますが、こういうキュートな役も十分こなせる女優さんなのだと改めて認識させられました。
ウィル・フェレルがダーリンと聞いてヒく人も多いですが、オリジナル版でもそれほど、イケメンというわけでもなかった人なので(むしろ、エンドラからしょっちゅう「ダンボ」呼ばわりされるほど、初代ダーリンは猿耳だった)、変にイケメンじゃないウィル・フェレルはそれほど違和感はありません。
しかし、このウィル・フェレル。 オスカー受賞の大女優との共演で血が騒いだのか、この映画での演技のアプローチは、ハイテンションで、終始笑顔を浮かべ、他人の意見は実は全く聞かないで現場を支配する、という主演女優さんの元ご主人そっくり(笑)。
ニコール・キッドマンが素でウィル・フェレルの事を我慢したり、作り笑いで誤魔化しているところが画面からも伝わってきて、別な意味で面白かったです。
あらすじは、新進女優が役をもらい、添え物扱いから自分でどんどん働きかけて事態を改善し、対立していた主演俳優とも恋に落ちる、というハリウッドの内幕を舞台にしたサクセス・ラブ・ストーリーになっています。
それでいて、彼女が魔女であることを受け入れ、結婚して、自分達のホーム(家庭)を築くというのは間違いなく「奥様は魔女」の第1話として成立しています。
さらに、それを踏まえて、「(人間と魔女の)2つの世界に挟まれて、それでも幸せになった。番組が終わってしまったから結論はわからないけど、僕らも大丈夫さ」とウィル・フェレルが語り、人間と魔女の“二組目の夫婦”として二人は踏み出すようになっていて、なかなか感動的です。
オリジナルのファンには、あの濃いキャラクター、サマンサの母親のエンドラ(劇中の役としてですが)をシャーリー・マクレーンが演じていることに感動を覚える人も多いはず。
イザベルの父親で魔族のナイジェル(マイケル・ケイン)が彼女を誘惑するのですが、実はエンドラこと大御所女優アイリスは、“同類”でがっちり手綱を握られていたのはナイジェルのほうだったというおしゃれな展開を見せます。
クララおばさんも珍しく、魔法に失敗しない役で登場。最後には、二人で引っ越してきた家のご近所として、あの“グラディスさん”が登場します。ファンとしては歓喜の連続だといえるでしょう。
オリジナルのサマンサも写真の目や、人形など形を変えて主人公を温かく見守る存在として確かに映画に存在しています。
ただ、一人。徹底的な利己主義者で、仕事が上手くいかないと、全て責任をダーリンに押し付けてクビにしようとするラリー社長。彼の登場がありませんでした。
オリジナルでは、彼の理不尽な要求をサマンサが解決してダーリンの手柄になる様子も散々描かれてきたので、もし、続編を作るのであれば、プロダクションの創設、共同経営者といった役柄で登場するのではないでしょうか。
全編にオープニングのテーマ曲がアレンジされて登場するのも嬉しい限り。
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