アメリカで起こったブランチ・ダビディアンという新興宗教をめぐる騒動と、その末路についての本だ。ある意味よくあるノンフィクションだし、日本の出来事でもないのであまり目立たなかったが、僕にとっては強く記憶に残っている作品だ。 僕がオウム真理教の出家修行者だったときのことだ。亀戸道場の建設作業に参加していたのだが、仕事に集中できずに現場を抜け出し、神保町に行ってみた。歩いてもさほど時間はかからなかった。三省堂の一階で偶然見かけたのがこの本だった。
自分がオウムにいて出家している身でもあり、「狂信」というタイトルに少し怖いもの見たさで読み始めたのだが、読み進めるにつれ罪悪感とともに読まずにいられなくなってしまった。 ブランチ・ダビディアンは最初に書いた通り、アメリカのキリスト教系のカルト宗教で、ヨハネの黙示録をもとにした人類滅亡の予言などで信者を集めていた。熱心な信者を集めて独自のコミュニティを作って共同生活していたらしい。周辺の住民から孤立していて、住居の周りを鉄板で囲んで・・・・。と、読めば読むほどオウムに似ている。さらにその鉄板の周りをライフルをもった警備員が歩き回っているというところを読んだときには、以前、早川死刑囚がモデルガンのようなものを持って、上九一色村にあった教団施設の鉄板の周りを歩き回っているのを見た、といううわさを思い出した。 そもそもはオウムもそのような宗教ではなかったのだが、なんだかよく似ているような気がしてその先を読まずにいられなかったのだ。
結果、ブランチ・ダビディアンは教団施設を警察に包囲されている中で集団で焼身自殺してしまう。 衝撃とともに僕は罪悪感でいっぱいになってしまった。こんなもの読まなければ良かったと思った。案の定それからは何かことがあるたびにこの本の内容を思い出しては、疑念にさいなまれるのだった。
しかし結果的にはそれが正しかった。失礼この上ないことに、僕はその時の一回の立ち読みをした限りで購入せず、この本とは再会していないが、それがいかに僕の人生に影響を与えたか。僕がオウムを脱却するための最初のステップを踏んだのは、おそらくこの本を読んだことだったと思う。 人生を決めるのは、いつ何とめぐり合うかなのだと思う。もし僕がオウムに出会う前にこのような本を読んでいたら、オウムに出家していなかったかもしれない。
|
|
|
★人気動画★
小黃馬麻生孩子不挑地方,偏偏選在香肉店旁的草叢裡!
amazonで激安のHP178互換インクカートリッジ【ICチップなし】を買った
究極タイガー 4周目 (4/4) STAGE9,10
ツチノコのミイラ遂に発見!Resurrected!Mummy of Tsuchinoko PDS
漫画家 しろ Live Painting
恋する天使アンジェリーク ~心のめざめる時~ 第1話
パレルモ カタコンベに眠るミイラ
ふかふかかふかのうた
|
|