烏丸せつこ演じる奈津子が、まず素晴らしいです。
最初、本のイメージと違うと思いましたが、すぐ気にならなくなり楽しめました。
彼女のヌードシーンが多いのですが、それが非常に美しい。
一世を風靡した「四季シリーズ」の最初のストーリーを贅沢な俳優陣で、風が吹くようにさわやかに、ドキュメントタッチっぽく描いています。そして俳優女優さん、皆若い。この映画が初出演のケイ役の阿木耀子、奈津子の恋人役の風間杜夫、そして先日惜しくも亡くなった岡田真澄・・・観てください。特に岡田真澄の若くてセクシーで粋なこと!四季・奈津子の冒険とともに、映画を観ながら貴方のワクワクする心の旅がともに始まるのです。烏丸せつこのヌードを見ると、指でつつきたくなるような、パン!とつまった体が、奈津子の躍動感や突飛さをよく表わしていると思います。まずはご覧下さい。独特の映像の中で、贅沢な俳優陣が踊っているような映画です。時代を超えて、奈津子やケイが訴えるものが感じられます。
五木寛之さんの著書であり、 ランキングでも上位に来ていたので、 興味を持ち購入しました。
ただ、最初にお伝えしておきたいのは、 この本に明確な回答は載っていない、 ということです。
本書の「はじめに」にも下記の通りあります。
「この本は、選択の技術やノウハウを簡単に 伝授する手引き書ではない。 選びながら迷い、迷いながら選びつつ 生きる、私的なモノローグのようなものだ。」 (p.5より引用)
著者も迷っていると。 ただ、その中でも私はこういうことを 考えていますよ、と述べるものです。
具体的には、健康に関する記述に多くの ページが費やされています。 趣味は養生、という著者が 巷にあふれる健康に関する情報と どのように向き合い、選んでいるか。 ご自身の体験を元に書かれています。
また法然や親鸞などの思想についても 言及がなされているため、 興味の有無はあるかもしれませんが、 勉強にはなります。
結論めいたものがないため、 読み手によってはもどかしく感じる 部分もあるかと。 しかし、この本からどのような答えを 導き出していくか、それも含めての 「選ぶ力」なのだと思います。
著者のあとがきにあるように、
「これからやってくる明日に向けて、 私たちはそれぞれに歩き続けて いかなければならない。 私たちに必要なのは、大声で送られる エールなどではなく、すれちがう際の 一瞬の目くばせのようなものではあるまいか。」 (p.229より引用)
この本を「一瞬の目くばせ」とし、 後は自身で考え、選んでいきたいと感じました。
流石は五木寛之さんです、心理学書ではない心理学とも云えましょう。 高校生にもお勧めです、学校では教えてくれない大切な知識が得られます。
この本に書いてある事をすべてやろうとは思わないし、かと言って早く死にたくもないし、仏教が好きなだけあってこれといった結論もないですが素晴らしいほんでした。
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