傑作だった大林宣彦の映画にハマッタ人にはリメイクは受け入れがたいかもしれません。
かくいう自分も角川春樹版はまだ見ていません。
が、音楽は同じ松任谷正隆。 ギャンブルのつもりで買ってみました。
結果は勝ち! メロディの流用などはありませんが、雰囲気はかなり近いです!
まるで旧作の未収録サントラとでもいった趣。 大林版にも使われていても違和感なしです。
大林版サントラは台詞がかぶってたりしましたがこちらは音楽のみなのでそれも良いです。(大林版、出しなおしてくれないかな・・)
歌詞は旧作と同じでメロディの異なる「時のカンツォーネ」もお勧め。
原田知世さんのたどたどしい歌も良かったですが、こっちのほうが曲としては完成度が高いかも?(好みの問題ですけど)
なんだかリメイクも見たくなってきました。
(今度のアニメ版リメイクはかなりイヤなんですけど・・)
筒井 康隆の小説は読んだ。大林宣彦の映画版は観た。そして細田守監督はアニメで全く新しくい世界を創造した。それは、原作をよみがえらせたと表現すべきではない。 とにかく、さわやかなのだ。すてきなのだ。 『時をかける少女』は アニメでしか 私達の琴線にふれないのではないのか。
アニメというジャンルの可能性はすごい。ああ、アニメでないと描くことができないのだと納得。 主人公がかわいい。そして、未来からきた少年もすてきだ。 僕は、満足した。さわやかさを求めるならば、このアニメ最高だ。手元にいつでも観れるように置いておきたいと思う。研究家はこの作品に関わった諸氏の書物を入手したらいい。まいった。
第1に、「時かけ」の本質を生かしたまま、質の高いドラマに仕上がっています。
「時かけ」を脚色したドラマや映画は数多くありますが、この完成度はNHK少年ドラマシリーズ「タイムトラベラー」以来です。
(NHKでの放送当時、小学5年生でしたから明確に記憶してます)
第2にスタッフ、キャストが豪華。
演出は、「パラサイトイブ」「催眠」「感染」の監督、落合正幸、「僕の生きる道」「ウォーターボーイズ(TV)」の佐藤祐市。
脚本は「踊る大走査線」でブレイク直前の君塚良一。ドラマの質が高いのは納得でしょ。
音楽は宮崎、北野両監督御用達の久石譲。ちゃんと久石節が聞けます。
キャストは和子=内田有紀、深町君=袴田吉彦、吾朗ちゃん=河相我聞。
加えて、和子の妹=安室奈美恵、和子の親友同級生=鈴木蘭々、和子のバスケ部のチームメイト=菅野美穂。
他に、森本レオ(和子父)、吉沢京子(和子母)、佐藤B作(福島先生)、森口瑤子(英語教師)、塚本信夫(深町父、MAT初代隊長)、原作者の筒井康隆まで住職役で登場。
これはフジ土8の「僕たちのドラマシリーズ」の最終作、このビデオは全5回を120分に編集した総集編ですが、このドラマの良さは堪能できます。
(福島先生と奥さんのドラマや他の丁寧な描写が味わえる、全長版のDVD発売が待たれますが・・・)
「時をかける少女」ファンと特に「NHK少年ドラマシリーズ」ファンにお勧めします。
本当に久しぶりに観ました。 あとから思うと、尾道が舞台でなくても 何ら問題のない話でしたね。未来から飛んでくるのはどこでもラベンダーのあるところならいいのですもん。 しかし、この映画が忘れがたくなっているのは 尾道の景色と素朴な学生生活(いつのころから、リリィシュシュのすべて、のような学園生活になったのでしょうねえ?)、 地域の人々のやさしさ、連帯感などがあるからだと思います。もうひとつは未来からの使者との恋愛の心理描写が控えめだけど想いが強いことが大きいでしょう。さらに特典のインタビューでも大林監督が言っているとおり原田さんは本当に素直そうな、いでたちで、好感が持てます。これがこの映画の最大の魅力なんでしょう。 本当に映画の中で先生の威厳、生!徒間の助け合い、学生生活の楽しさなどが きれいに描かれていて観ていて懐かしいですし、素直な映像にほっといたします。 また、特典映像で原田さんのオーディションの時の映像がついていることも ポイントが高いことを触れておきたいと思います。(初々しいですよ) 当時は何も思わなかったですが、最後の、カーテンコール、出演者が映画の中と同じシーンで歌を歌ったり、踊ったりするシーン、が原田さん歌う「時をかける少女」の映像として流れるのですが、素晴らしい経験の思い出は美しい、というのを表現していると思います。本当にきれいな終りかただと思いますしやさしい人たちばかりですね。いいねえ。
少年少女を主人公にした3つの短篇が収められたジュブナイル小説集。
表題作は、何度となく映像化されてきたため長編小説だと思い込んでいたが、100頁あまりの短篇だということに驚かされた。巻末にこの作品の出自が載っているが、収録された作品の初出はいずれも少年少女向けの雑誌だったということで納得した。
これら少年少女たちのまっすぐな気持ちがあらわされた作品は、主人公たちと同じ年代からは共感をもって受け入れられ、大人には懐かしさをもって受け入れられるだろう。
言葉づかいや登場人物の名前に時代を感じるところもあるが、好奇心をかき立てるSF仕立ての作品そのものが持つ物語の面白さは、現在でも風化することなく健在だといえる。
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