毎度の事ながら、著者のきめ細かい取材力や筆力に感服させられます。本書も、ご多分に漏れずズッシリと重量感ある大作です。 一昔前まで、銀行業界そのものや監督官庁との関係などおおよそ一般の人間には計り知れない世界であったと思います。この世界を、著者特有の精緻な取材や文章で余すことなく表現し、かつ登場する人物の内面を鋭く抉り出しながら進むストーリーは、これほどの長編でありながら読者に油断を与えない迫力です。 また、テーマとなる銀行再編や監督官庁の権益に絡む話など、今読んだとしても十分に新鮮さを味わえます。決して、古さを感じさせません。 著者の他の作品を既に触れている方には、本書も期待を裏切らないと保証できますし、初めて著者に触れる方にもお薦めの一冊です。
まずはメインテーマ♪重みがあっていいですね。とっても豪華な…ドラマ使用だけではもったいない位。
挿入歌も、洋楽あり、アップテンポありと飽きません。
いずれにしても、ドラマのサントラは今一というのが多い中、このサントラは聴き応えがあってとても良くできている作品だと思います。
ドラマを観ていない音楽好きにもオススメします!!
キムタクバージョンが有名な同作品ですが、 本家本元はなんといっても、佐分利信主演の映画版です。
本CDでは、佐藤勝の劇伴を、本編と同じ順番でそのまま収録。 映画をそのまま、音楽だけで追っている感じで、 シンプルすぎる構成が、逆にいいです。
重厚かつ華麗なメインテーマのさまざまなアレンジや 「家族の食卓」のショッキングな出だし、ユーモラスな「鎌倉の男」など、 佐藤勝ワールドが堪能できます。
映画のすぐあとに製作された テレビ版(毎日放送)のテーマ曲が、おまけで入っているのもうれしい。
山村聰、山形勲、佐藤慶、内田朝雄、曾我廼家明蝶など、 映画版に劣らず、名優揃いのドラマ版ですが、 映像が残されていないのか、視聴の機会がありません。 坂田晃一作曲の名テーマが聴けるだけでも、至福です。 (追記。幸いにも山村版は映像が現存し、2013年1月よりCS再放送されました)
見応えは十分。ストーリー、時代考証・総合的な演出など重厚であり作品としての存在価値は高いと思います。 ただし、鑑賞するときは、なるべくポジティブ思考の友人・家族とご一緒をお勧めします。私は、仕事・プライベートともに不調な時期に鑑賞したので、抑うつ症状が悪化しました。
フルコンプしたのでレビューします。 個人的には、失礼ながら久しぶりにオトメイト作品で(制作元は違いますが)、面白かったと感じた作品でした。 お互いが好きになる過程が描かれている、個別ルートは個々に話が異なって飽き難い、身分違いの切ない恋愛、といった事が好きな人は面白いと感じるかと思います。
4月〜3月の一年間が期間なんですが、春は使用人以下(キャラによってはゴミや虫)の扱い、夏は使用人、秋は使用人以上、冬は特別だけどあくまで使用人、終盤にやっと恋愛対象(だけど問題山積み)って感じで、甘くなるまでが長い長い^^;(友好的なキャラでも、立場上、友情未満の期間が長い) でもその分、そんなキャラ達が、だんだんと主人公にほだされていく過程は、かなり萌えます。 そして切ないはずなのに笑える。主人公がいいキャラ(性格)してるからだと思います。脇キャラも魅力的。
依頼などのお遊び要素も良かったです。攻略に直接関係ない為(一部例外有り)、飛ばしてサクサク進められるのも好感が持てましたし、一度クリアした依頼品などの持ち越しやイベントスキップなど、周回プレイしやすいシステムもとても便利でした。 パラ上げは確かに後半ほど作業になりますが、特に序盤〜中盤はパラやお仕事で発生するイベントや鍵などもあり、無意味な作業ではありません。それに強制スキップで早める事が出来るので、私は気になりませんでした。
それでも★5つではなく4つにしたのは、理由の一つに終盤までの盛り上がりを消化し切れずあっさりした終わり方をしたキャラが数名いた事です。終わり方というより、終わりへの持って行き方と言ったほうが正確ですが。 この作品は最後の最後まで気が抜けないストーリーになっていて、エンディングと共にドラマチックにハッピーエンドに向かいます。 だからこそ、幸せになって良かったねとすごく感動するキャラもいるんですが、逆に「あの切ない別れは何だったの?!」と思わずツッコんでしまったキャラもいました。(キャラ毎に差別化を図ったからだとは思いますが) 別れエンドが良かったわけではありません。でも、別れからハッピーエンドまで、終わり間際のみであっさり語られているせいで、「そこ重要なんだから、何があったかせめてもう少し書き込んでよ…」と。 それと、ロードが長い…。データインストールしても長い…。一つ一つは我慢出来ないほどではありませんが、システム上、頻繁にロードが入る為、プレイを繰り返すほどに気になります。 後、依頼パートでサクサク動けない。名前を「お○○」や「○○吉」と呼ばれたりする為、自分の名前とか付ける人は要注意。 以上の理由から★を−1しました。
色々書きましたが、結論を言えば、とても良かったです。「大正時代」や「軍服」にときめく私は買って良かった! ※後、見落としやすいので書きますが、後日談は本編にはありません。クリア後、画廊に追加されますので、そこから見れます。また、某キャラは本編ではクリア出来ません。条件を満たせば、タイトル画面の一番下に追加される項目からプレイ出来ます。新たに追加された時の案内などはないのでとても不親切です^^;
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