デヴィッド・フォスターの仕事というと中年層は「アフター・ザ・ラヴ・ハズ・ゴーン」から1980年代前半の音楽が思い浮かぶ。日本でもこの時代はフォスター風のアレンジが席巻していた。この本ではその時代の話ももちろん出てくるが、その間に作られた「売れなかったが今でもマニアの間で人気がある作品」についてはほとんど触れられていない。もちろんそんな話にページを割くより、大物との話の方が大切なのは分かる。でも、読みたいのは今やマニアの間で名盤扱いされているマイナーな作品の方だ。一般の音楽ファンが読むには良いが、マニアックな作品のことが書いてあると期待して買わないほうが良いでしょう。それと、この手の本では、クラプトンの自伝も女性関係について大きくページを割いていたが、この本も同じ。その手の話は興味がないので個人的にはその辺の話はさらりと斜め読みでスルーしました。アメリカ人はミュージシャンの芸能スキャンダルみたいなのが好きなのだろうか?単純に作品の製作過程とか裏話とかそっちの方をもっと沢山書いて欲しかった、残念。
聞いてみたら、想像を遥かに超えていた! 特に1枚目、それぞれの曲が束になってかかって来る。そんな喧騒に圧倒された。 ストーンズは20年以上も聞いているので、1枚目の曲は細部に渡り既にインプットされている。 しかし・・・・・ である。 これだけの曲が、こんなに有ったのかと、改めて驚かされた。 当時彼らは20代半ばである。荒削りなパワー、武骨にして繊細、何というポテンシャル!バンドアンサンブルの粋!脱帽いたしました。 大音響で聞きまくれ!デフレなんて糞くらえだ!
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