今更語るまでもない、日本漫画史に残る大傑作。 自分が読んだのはごく最近でしたが、時代を選ばない面白さ。永井豪の鬼気迫る画とストーリーにぐっと引き込まれます。 後年語ったところによると、最終回付近はテレビ版終了により打ち切り状態で描いたものだそうですが、逆に無駄なものがそぎ落とされて重く壮大なテーマを描けたように思えます。 最後の結末に至る衝撃的な最終巻も魅力的ですが、導入となる一巻の流れも秀逸。 読者も主人公・明とともに、この壮絶な悪魔の誘いに魅了されることでしょう。
個人的には星6つ以上つけたい名作です。 作者が若くして描いた最高傑作なだけに、以降永井豪はデビルマンにしばられます。 右脳型作家の想像力が飛翔を続け最終巻で爆発します。
1972年、同名のTVアニメシリーズとほぼ同時期に連載された永井豪の 漫画版デビルマン。「アメコミ的なヒーロー像(封入のリーフレットより)」 を目指したTVアニメ版とはかなり様相の異なるストーリーを展開していった、 この漫画版デビルマンを原作とした初のアニメ化作品です。
OVAならではの贅沢な作りで、作画も音響も高水準。映像面では今の目で見れば 最新のデジタルエフェクトがあれば、という部分もあるかもしれませんが 全体のバランスで見れば特に気になるようなことでもありません。 息つく間もないアクションシーンの連続で構成されたシレーヌ編などは OVAで発売当時は「うおー」と唸ったものです。漫画版デビルマンが好きな 人ならおさえておいて損のない一本。このクオリティで続巻が出るのを 期待してましたが、実現せず。不満といえばその一点に尽きます。
以前、発表されている「テレビ・オリジナル・BGM・コレクション」の、コンプリート版とも言える作品。 おそらく、全曲を収録されていると思われ、前述のアルバムにも収められていない楽曲、テイク違いが、多々収められている。 オープニング、エンディングの楽曲の素晴らしさは、いうまでもないが、なんといっても、デビルマンの怪奇世界を描いた、恐怖を駆り立てる楽曲といったら、アレンジといい、数多存在するプログレ・バンドよりカッコイイ! アニメのBGMなんて、と思うかもしれないが、実は、一流の演奏とアレンジがなされていて、特に70年代辺りは、オルガンの音色なんかが、堪らなくカッコ良かったりするので、侮れない(主題歌の、間奏部のオーケストレーションなどは絶品!)。 本作は、リマスタリングされていて、音質も向上しているうえ(低音の迫力が増した他、分離も良くなっている)、詳細なライナーも有り、必聴盤!
かわいいデビルマンをゲットしました。ちゃんと届けてくださり、ありがとうございました。
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