プジョーの車に羽が生えて飛ぶなんてちょっとやり過ぎ。 マッハ・ゴー・ゴー・ゴーの世界。 日本のヤクザがのる三菱の車にも仕掛けが欲しい。
タクシーの運転手は、プジョーに乗っているが、改造により時速300km出してしまう。乗ってしまったお客は「早くね」と頼むと、後で吐いてしまう目にあう。 同様に、三菱ランサーエボリューション数台にのったテロリストも、彼の前には・・・ いつも彼女といい雰囲気になったところで、呼び出しがかかるのが面白い。 フランス映画の最近のヒット作。
一卵性双生児の姉妹の予想もしない人生。 姉妹は美しい。二人を演じるはたったひとりの女優、かのマリオン・コティヤール 。 姉妹は、性格が異なる。妹はパリに女優になるために飛び出した。身体をはって、CD仮版を作る闘い。だが、妹は歌えないのだ。歌うのは姉が引きうけさせられる。 うまくいきそう。 ところが妹が自殺。 姉が妹になりかわりその後の人生を生きんとする。 妹の世界を姉は知っていく。 資本の論理で どうにもならなくなった姉。 もとのおのれに戻るのだ。 春・夏・秋・冬と 4つの章で分けている。制作者たちの意図は細やかである。 姉は妹の体験をしり、新たな未来に向かわんとするが 可能なのだろうか。 大人の映画である。品格あり。 いろいろ、考えさせる。フランスはすごい国である。
フランス語の意味も分からず口ずさむシャンソンがある。その多くはピアフの作品であることを改めて知る。劇中、ピアフが「歌を生きろ!」と叱咤されるシーンがある。彼女は、歌の神に魅入られ、魂魄の全て奪われながら、歌を生き切った。凄絶なその人生が、主演マリオン・コティヤールの裂帛の名演により見事にスクリーンに甦った。心を揺さぶられる歌姫のリアルに感電する。ただ、ナチス占領下でのエピソードが何一つ描かれていないのは、やはり不自然な観は拭えなかった。
シネマイタリアーノがカッコイイです! 皆、歌も踊りもステキです☆
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