アクションとファンタジーの融合のような作品。画像も美しいです。
一日の勤務を終えていつものように帰宅した主人公MAX PAYNEは、家の中の様子が「いつもと違う」ことに気がつく。家の中は荒らされ、壁には大きく「Valkyr」の文字が。階上から突然聞こえる銃声と悲鳴。襲いかかるギャング達。駆けつけた彼を待っていたのは冷たく横たわる最愛の妻と幼い娘の変わり果てた姿だった。 ニューヨークの街は新興ドラッグ「Valkyr」が蔓延した影響で、犯罪が多発、文字通りの暗黒街と化してしまっていた。この事件のあと、DEA(麻薬取締局)のエージェントとなったMAXは、家族の復讐の意味を込めて、「Valkyr」の謎へ迫るべく命をかけた捜査に乗り出すことになる。 このゲームはプレーヤーキャラMAX PAYNEの後方に視点を設置した、いわゆる3人称3Dシューティングのスタイルをとる。両手にマシンガンを持ってバリバリ打ちまくったり、手榴弾やロケットランチャーで敵を飛ばしたりと、たくさんの種類の武器で、いろいろな敵の倒し方が楽しめる。 MAX PAYNEでは、「バレットタイム・コンボ」というものをゲームに取り込んでいる。プレーヤーはゲーム中、任意のタイミングでバレットタイムコンボを発動でき、このモードに突入すると、ゲーム内時間が異様にゆっくり過ぎるようになる。それこそ、銃弾の移動速度が自転車くらいの速度に見えるくらいまで時間の進行が遅くなる。銃弾が空気の壁を引き裂きながらトロトロと進んでいく、ちょうどMATRIXの劇中のお馴染みのシーンがMAX PAYNEのゲーム中で起こるのだ。
これまで多くのゲームが出回ってきましたが「MAX PAYNE」はREMEDY社による画期的独自のシステム「バレットタイム(BULLET TIME)」により某映画のようなスローモーションかつ迫力のあるアクションが味わえます。 ゲーム自体は三人称視点からのプレイになります。少々コンピューターのスペックを要しますがオフィシャルHPで記載されている必要最低限のスペックを多少下回っていてもなんの支障もなくプレイできます。 これまでにない新感覚を味わってみてはいかがでしょうか?
ロックスター・ゲームスの開発スキルの高さを世界に誇示するかのような 記念碑的マスターピースに仕上がっています。 TPS市場は飽和状態という様相を呈していますが、 ロックスター・ゲームスは敢えてその成熟市場に弾丸のように切り込み、 見事ライバルを圧倒どころか、1歩も2歩も3歩も4歩も5歩も……先を行っていると思います。
鉛の軌道や着弾時の敵の挙動がリアルタイムで生成されており、 ガンアクションとしての興奮度はマックスに達しています。 ただの質の良いガンアクションだけに終わらせないのがロックスター・ゲームスであり、 そのまま映画化可能な程のストーリーも包含しています。 台詞、カメラワーク、サウンドなどが徹底的に練られており、 ロックスター・ゲームスの開発者の卓越した才能と技術を感知するのに十分です。
ストーリーのボリュームが相当あり、様々なロケーションが内包されている為、正に腹12分目です。 且つ無限に楽しめそうなオンラインプレイが実装されており、感涙もののサービス精神です。
日本のゲーム業界の関係者はこのゲームをプレイしても、 おそらく自分達がボロ負けしていることすら感じる能力がなくなってきていると思うので悲しい限りです。 『シェンムー』、『ジェット・セット・ラジオ』、『サイレントヒル』などの 超強力なラインナップで世界を圧倒していた頃の日本を再び見てみたいと、 この作品の完成度に出会い強く感じました。
ゲーム自体のストーリーが分かりにくいのと マップに関する指針なしでは画面酔いしてしまう、終盤が超難解、 といった理由で、この攻略本なしではエンディングまで行き着くことはできませんでした。 回復アイテム・ペインキラーの在り処も詳しく教えてくれます。 ストーリー解説のほか、ゲームの細部にこだわったコラムも楽しく読めます。 この本片手にゲームをやり込むとじわじわとおもしろくなってくると思います。
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