長い低迷を経た後、ついにアンダーソンとクリスが手を結んだ快作。このアルバムによって、Trever Rabin、Rick Wakemanがいなくたってちゃんといける、と自信をつけたようだ。
トム・クルーズ主演でリメイクされた「バニラ・スカイ」のオリジナル。 映画の出来としては断然このオリジナルのほうが上。 事故によって自慢のハンサム・フェイスがボロボロになった主人公は現実と夢の境目が分からなくなっていくというお話。個人的にはマトリックスよりも楽しめた。今をときめくペネロペ・クルスも出演してキュートなヌードも披露しているがH度は「ハモンハモン」のほうが高い。
非常に秀逸なストーリーで、サスペンス好きにはたまらない映画でしょう。 バニラ・スカイ、オープン・ユア・エイズの両方とも見ましたが、オープン・ユア・アイズの方が良かったです。その理由としては、 1.ストーリーがややこしいのですが、オープン・ユア・アイズの方がわかりやすい。 2.バニラ・スカイの方がお金はかかっていると思うが、派手すぎてオープン・ユア・アイズよりリアリティにかけるように思える。特にバニラ・スカイで無理心中を図る女性役にキャメロン・ディアスのような美女を配役するのはとても違和感がありました。オープン・ユア・アイズではそんなに美人でもない妖しい雰囲気の女性でぴったりの配役でした。
初めてこの映画をWOWOWで見た時、ペネロペ・クルスも何も知りませんでした(当然ですね)。しかし映画は最高で、彼女の存在感も圧倒的で、忘れられない女優となりました。そうしたらその直後『オール・アバウト・マイ・マザー』で大ブレイク、そしてトム・クルーズとのゴシップで見る見るうちに2000年代を代表する女優になりました。「錐の嚢中に居るが如し」、優れた人物は必ず評価されるのです。 同じ事は監督のアメナバールにも言えます。映画は素晴らしいもので、『バニラ・スカイ』としてリメイクされて後、いよいよ声望が高まっているのは多くの識者のカスタマーレビューを読めば明らか。トリッキーで、伏線がしっかりとちりばめられ、そして最後の大詰めであっと言わせる完璧な作り。本当に映画の天才っているんだな、と感じ入ります。脚本も音楽も1人でやり、それもまた完璧なのですから。 そして主演女優の使い方が絶妙です。ペネロペ・クルスの色気、情熱、活力、聖母性、清潔感、魔性、しなやかさ等々を十二分に生かして、抜群に魅力のあるヒロイン像を作り上げました。同じ事は同監督作の『テシス』や『アザーズ』にも言えます。ここではアナ・トレントやニコール・キッドマンの過去の名作のイメージも見事に生かして、役柄に役柄以上の説得力を持たせています。そしてペネロペ・クルスはこの映画のイメージを自らのものとして女優人生を突き進んでいるかに見えます(近作を見る限り、確かに『オール・アバウト・マイ・マザー』系の方向性ではないようです)。 アメナバールの新作の噂を聞きませんが、じっくり待ってまた絶品が出来るのを待つとしましょう。エリセのように10年おきにしか撮らない人もいるのですから。それまではこれらのDVDを繰り返し楽しんで、隅々まで鑑賞することにしようと思います。
アレハンドロ・アメナーバル監督のテシスに続く長編二作目。 ハリウッドリメイクされた「ヴァニラスカイ」を先に見たため、 やはりしょぼさが目に付く。 ハンサムがハンサムに見えなかったり、金持ちが金持ちに見えなかったり。 記号を記号として扱わざるを得ない苦しさ。 これは制作費などの制限が大きいのだろう。 が、脚本や展開は何も変わって居らず、物語の根本は揺るぎなく、ここに。 これから見る人には「ヴァニラスカイ」をすすめる。
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