はっきりいって技術的に問題がある。 特にバラード1番など、難しい箇所は必ずといっていいほど誤魔化した演奏になっている。 それでも相当編集したのであろう。(よくプツリという小音がする。) それだけショパンの曲は誤魔化しが効かないのである。 世界一の難曲を弾くなどと言われている某女流ピアニストがショパンのバラード1番を弾かないのはその辺りに理由があるのではなかろうか?
普段聴いているピアニストが世界屈指の最高レベルであるためだとは思うが、CDでじっくりと聴くと、ここまで差があるのだなと痛感した。 情熱的な演奏であり、最後の華麗なる大ポロネーズなどは元気よく、好印象であるが、それ以上でもそれ以下でもない。
まあ平和なピアノと戦後の鉄道3大謀略の「下山事件」がどう関係するのか?ピアノはピアノのワイヤーがなければ(シンセサイザーではない)成立しない。このピアノ線の日本におけるパイオニア的メーカーが鈴木金属工業(株)で1938年創業。創業者の鈴木は山形県天童市出身。私と同県人だがあまり聞いたことない。パイオニアが有名で。ステレオの。今ではワイアー鋼材の有名な会社で車のバルブ・スプリングやF1の部品も供給している。1949年下山事件当時は東京北区に本社があった。北区のどこかは知らない。さて矢田喜美雄さんの「謀殺・下山事件」(新風舎文庫)で矢田さんが時効が迫る1963年頃に元読売新聞記者の鑓水徹(やりみずとおる)という人物を取材。鑓水によると下山総裁を誘拐した4人組みのスポンサー(生活費、交通費など)が鈴木金属工業だというのである。鑓水が北区の本社を尋ねたが鈴木社長は面会を拒否した。ところが作家の松本清張が二人の経歴を調べたら同じ山形県天童市生まれ。知り合いだった可能性が高い。天童市は将棋と温泉で有名だが戦前は町で人口も少ない。私が天童で調べたら「鑓水」という姓は非常に少ない。松本は名前を変えて短編小説に書いている。つまり鑓水の話はガセ臭いということである。しかし事件後14年も経過してこういう手の込んだ作り話を矢田さんにしたのだろう?矢田さんは現役の朝日新聞記者である。これが謎である。鈴木金属工業が事件に何らかの形で関与したと見る研究者は少なくない。何がF1だよ。鑓水によれば誘拐4人組には山形県人が一人いるそうだ。なんだよ、山形ばっかしだな。恥ずかしい。
ショパンはかつてリッパティの録音と取り違えられて広く愛聴されてきたものである。 その後、すっかり忘れられてしまった感があるが、真正のリパッティ以上の端正で美しい演奏だと思う。これならだれもリッパティであることを疑わなかったこともうなずける。 クラシック音楽に魅せらて40年近くが経つが、ピアノ協奏曲第1番の演奏では、これが最高だと断言したい。 モーツァルトはショパンに比べるとピアノの音が今一つクリアではなく、「半歩」落ちるかな。
地味な表紙のCDですが 聴いてみて音質の良さに 嬉しい驚きでした。 ショパンのマズルカのCDの中では お勧めだと思います。 2枚で 値段も かなりリーズナブルで 買って損はありません。
~東京芸術大学の客員教授だったポーランドの名ピアニスト、ハリーナ・チェルニー・ステファンスカ。彼女の弟子であり、芸大で助手を務めた著者が、共に過ごした日々を綴る。 《本書まえがきより》 この本を手にした方が、ハリーナ・チェルニー・ステファンスカという偉大なピアニストが存在したことを認識され、興味を持って読んでいただければ幸いに思~~う。また、生前の先生をご存知の方には、あの美しいピアノの音色と温かい微笑を思い出していただければ、先生に対しての、私の少しばかりの恩返しになるかもしれないと思う。 2003年 4月 吉川もと子 《プロフィール》 ピアニスト。東京芸術大学付属高等学校、東京芸術大学を経て、ワルシャワ・ショパン・アカデミー大学院研究科卒業。~
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