二宮金次郎の銅像を「努力や根性の象徴」を見るのは、現代の
価値観で見ているから。江戸時代の価値観に戻してみましょう。
二宮金次郎は、金融感覚に優れた人です。
薪を背負い町へ行くのは、薪が「現金収入が見込める貴重品」
だったから。優れた換金手段としての薪から得られた元手で
知人に低金利で融資し、自身は田畑を買い上げ耕作は依頼し
つつ、また薪を背負って…とても合理的に財を成しています。
確実な元手を元に知り尽くしている相手に確実に返ってくる
カネを貸す、これこそ金融(融資)の基本といえましょう。
また、元手や見込収入以上は支出や貸出をしないよう戒める
「分度」の概念も発明しています。銀行業の自己資本規制の
元になった考え方なのでしょうか。
もう1つ、貴重な言葉を本書から教えていただきました。
それは、「積小為大」。大きい事をしたいと思えば、小さな
ことを怠らず勤めるが良いとする考え方で、日ごろ意識して
いた概念に良い言葉があって嬉しく思いました。
一度、BSの方で放送されていたのでそちらを見た方も多いかもしれません。しかし!こう言ってはなんですが、あの時、ちぃとテノールがやらかして、「なんてお粗末!」と思った方も多いでしょう!しかし、こちらのCDは心配要りません!ドン・オッターヴィオと、ドンナ・エルヴィーラ役が変わっています。それだけじゃありません!キーンリサイドと、ターフェルの歌唱力!クライマックスのドン・ジョバンニが地獄へ落ちるところは、聞くたびに鳥肌が立って、ゾクゾクします!特に、キーンリサイドの方は、イタリアのある批評家に「これよりいい、ドン・ジョバンニを想像するのは難しい」と言わせた実績もあります!そして、アバドのお気に入り。これを聞かずして、どれを選ぼうかともいえる作品だと私は思いますっっ!
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