【対象】米国cd(品番011105070324, 型番BTD-703, Blue Thumb, 発売1996/03/26)
【概要】CrusadersのキーボーディストJoe Sampleが1978年リリースした1’st Album。 発表から30余年経った今聴くと多少古さを感じるが、強力なタッチ、クロマティック(半音)を使ったアドリブ、つっかかる様な独特のリズムなど、どの曲もメロディアスで熱いSample節に溢れている。
補足:その後1980年に現れたShakatakのBill Sharpe(p)はフレーズが何処かJoe Sampleと似ているが、シングル・トーン主体の演奏。テキサス・ファンクたるJoe Sampleの方が遥かにアーシーだ。
■#1.Rainbow Seeker, #2.In All My Wildest Dreams, #3.There Are Many Stops Along The Way, #4.Melodies Of Love, #5.Fly With Wings Of Love, #6.As Long As It Lasts, #7.Islands In The Rain, #8.Together We'll Find A Day ■"Stix" Hooper(drums,percussion), Joe Sample(keyboards), Robert "Pops" Popwell(bass)他。
【感想】<国内初cd(ビクター, 型番DVP-23, 発売1984年)との比較> ■<1> 手抜きブックレット 国内初cdにはあった以下の記載が割愛されていた。参加メンバー等のクレジットは必要不可欠な情報であり、割愛しないで欲しいものだ。 ・Tenor & Trumpet Lead on #3 - Robert O. Bryant & Ernest J. watts ・Trumpet Solo on #3 - Robert O. Bryant ・Guitar - Ray Parker: Rhythm Guitar #3 and #6 ・Guitar - Dean Parks: #1 ・Guitar - Barry Finnerty: #5-Solo, #4 & #7 ・Guitar - Billy Rogers: #3-Solo & #6 ・Guitar - David T. Walker: #2-Lead
■<2> 分離の良いクールな音 国内初cdの方がbassの弾力、drumsの伸び、pianoの響きのなど表情に溢れて、聴いていてグッと来る。 一方、本品(米国cd)はややクールだが、分離や解像力は高い。 両者の優劣は、個人の好みによるだろう。
【評価】クレジットの一部未記載を減点して、星4つ。
見てくれやカッコつけしいでなく、腕のみの披露に、見せかけの能力など入り込む隙間なし。
紹介のレヴューにはよくメロディアスということが強調されていて、そういうイメージで私も買いましたが、1、3はファンキー、6、7も跳ねるようなリズムで、オヤスミ用に考えていると大間違いです。ただ、確かに、全曲良いメロディーをしていて、シャカタクなど結構パクってるなーと感じることも多いですね(笑)。トータルとしては、もちろん満点のアルバムですよ。
アルバム「虹の楽園」から3曲、アルバム 「渚にて」から3曲、その他から4曲の10曲 入ってます。この2枚のアルバムが、やはりJoe Sampleの 傑作だと思うので、もしJoe Sampleを1枚だけを買うなら 凝縮したこの実質ベスト盤を!でもジャケットが味気ないですけどね。
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