「全員集合DVD」に比べるとパッケージから思わずニヤリとさせられる凝った作りで見ているだけで楽しいです。 本編、コントに関しては間違いなく面白いです。ここは深く説明しません。 ★ひとつ減点の理由として、危惧していた通り編集が目立ちます。確かに全編入れると入りきらないだろうとは思っていましたが、中途半端に収録するぐらいなら入れないで欲しかったですね。 コントより中途半端だったのがオープニングとエンディング(映像特典含む)。「入れるんならちゃんと入れる、入れないなら入れない!どっちかにしろ!」と言いたくなる収録の仕方でした。 なお「全員集合」の第1弾同様ゲストコント、「雷様」「バカ兄弟」「神様」「バカ殿様」といったキャラクターコントは収録されていないのも残念。
…次に期待しろという事ですかね?(笑)
まさかの全員集合の新作!! 前回、最終版とタイトルに付けたのはいったいなんだったのでしょうか?
ゲストのコントも盛り沢山収録されてるみたいので楽しみです。 PS そろそろ2007年以来のドリフ大爆笑も発売して欲しいのですが…
ドリフの歌に関しては従来どおり、 とりあえず聴いてみたい人は「ドリフのシングルコレクション」 ガッツリ押さえたくなったら「赤盤」&「青盤」 でいいような気がします。 少なくとも個人的には、このアルバムは必聴盤とはなりませんでしたね。 この「ベスト・コレクション」の目玉をしいて挙げれば、 1「8時だョ!全員集合オープニングテーマ」の初音源化 2「盆回り」の初音源化 3「いい湯だな」カラオケバージョンの初CD化 4「ズンドコ伝説」の別バージョン収録 あたりになるかと思いますが、以下の点には注意が必要です。 1「8時だョ!全員集合オープニングテーマ」という曲表記についてですが、 収録されているのは“エンヤーコーラヤ”でお馴染みの「(TV仕様の)ドリフ音頭」ではなく、 メンバーが舞台に駆け上がる時に流れていた10秒ちょっとのファンファーレみたいな曲(着メロサイト等の表記でいうと「オープニングマーチ」)。 2「8時だョ!全員集合オープニングテーマ」も「盆回り」もオリジナル音源ではなく、打ち込みによる新録。 そんな曲どーでもいいわという人、 もしくはオリジナル音源じゃなくても良いから「盆回り」が欲しい!という人、 あるいは「いい湯だな」「早口ことば」のカラオケバージョンなどを補完したいマニアなら買い盤になり得るとは思います。 ただ、ドリフの代名詞とも言えるぐらい有名な「いい湯だな」はカラオケバージョンしか収録してないのに 「ズンドコ節」を2テイクも収録してたり(オリジナル荒井バージョン&志村差し替えバージョン。どちらも赤青盤に収録済)、 番組使用曲ながらSEだけの「わんダードッグ」あたりが収録されていたりと、 これを“ドリフのベスト盤”として見た時に賛否意見が分かれそうな選曲だったりします。 全体的にマニア向けとも初心者向けともつかない中途半端な選曲、というのが個人的な感想です。 従って、単純に“ドリフのベスト盤”という観点から見れば「シングルコレクション」のほうが無難な内容だと思います。 まあドリフファンと一言にいっても年代も価値観も様々なので一概にこれを駄盤と評すわけにもいきませんが、 赤盤と青盤を既に持ってる私個人にとっては「8時だョ!全員集合オープニングテーマ」と「盆回り」がオリジナル音源じゃなかった時点でほぼ意味無し盤となりました。 …逆に言うと、「オープニングテーマ」と「盆回り」がオリジナル音源だったら、 それ以外の選曲なんてど~でも良かったんですけどね。(笑)
さて、赤盤と同時に発売された青盤はビートルズと同じく後期の作品集である。赤盤と同様に収録時間を書いておきます。Disc1は、45分28秒、Disc2は38分50秒と、合わせると84分になる。これは、CD1枚の容量を約1曲分上回った程度なのだ。雑誌「小学1年生」と「小学4年生」の付録として付いていたソノシートを針起こししている。これは内容は歌ではなく3分弱のショートコントであるが、マスターテープが見つからないにしても、音質改善はできた筈。惜しい!同じく「ノーエ節」は、当時カセットで発売されたものを収録しているが、同じくマスターテープが無いのか、音が割れている。これも今の技術なら改善できた筈。「東村山音頭」は「全員集合」で必ず披露されていた曲だが、スタジオ録音は、残念ながらテンションが低く、こういう形では初めて聴いたのだが、やはり、ライブ映像には勝てないのが再認識出来た。赤盤のレビューにも書いたのだが、ブックレットの情報量を増やし、オリジナルLP3枚とシングル曲、出来れば、未発表曲や別テイクを加えてコンプリート盤にできた筈。メーカーさんは、努力とサービス精神を鍛え直そう!
ドリフの音楽面における勝因は、先輩格の偉大な存在であるクレイジー・キャッツの楽曲群との間に、さまざまな点で徹底的なまでの差別化を図ったことにあったように思う。そこには変えざるを得なかったという面と、変えて行かないと面白くないという考えがあったと思うのだが、川口真氏のアレンジ(3から14)で展開されるノリノリのサウンド(このリズム隊の音、ファンキーで最高! 「のってる音頭」もスゴい!!!)により、(当時としては)おなじみの軍歌や民謡などを新しい歌詩で……という、この仕組みの中で、多くの作詩(1、4から13)を担当したなかにし礼氏は「いかりや氏と録音スタジオで、5人のキャラクターの描き分けなどに関して、徹底的に話し合いながら作って行った」と、当時を語っている。この、なかにし氏の歌詩もまた、クレイジーの歌詩を手がけた青島幸男氏とはまた違った味わいで、しかも随所に「冴え」を感じさせるものである(中でも赤貧デイズの描写が、妙にリアル。これはなかにし氏の若き日の実体験に基づくものなのかも)。
91年と、発売からかなり経っているが、日本盤CDの音質にこだわりが見えはじめた時期のリリースだったこともあってか、これはこれでいい音にまとまっている。シングル盤ジャケットの復刻が、完全ではないという点(ダブルジャケットだったシングル盤が大半なのだが、いずれもその半分が割愛されている)、そして「ゴーウェスト」片面の「ズンドコ節」が「5と同じ音源の為、割愛」と記載されているが、これは荒井パートのみ志村が新たに歌ったもので(後に『ドリフだョ! 全員集合(青盤)』で補完)、やはり割愛すべきではなかった、という気がする点が残念ではあるけれども、全体に愛情あふれる造りの1枚。東芝レコードのアナログ盤のレーベルを模したCD本体のデザインも「味」だ。
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