ライブ演奏・歌唱をそのまま収録したCDとあって臨場感バッチリですね!当時若かりし頃の玉置浩二さんのステキな歌声と体の芯まで力強く響く見事なバック演奏は聴きごたえ十分です!自分は安全地帯の曲の中では「ワインレッドの心」が一番好きなので、この曲が実際にライブ会場にいるような感覚で聴けるのがもう最高ですね!もちろん他の曲もステキな曲が揃っていますので、是非お買いになって臨場感を味わいながら聴いてみる事をお勧めします。
「終わりなき夜に生まれつく」の題で訳本が出ているこの本は、クリスティの推理小説の中では少し毛色の変わった作品です。まず最初に客観的な評価を言うと、推理小説として読んだ場合には、何か違和感のようなものを感じて期待外れに思われる方が多いのではないかと思います。私も最初に読んだ時には、「犯人は誰か?」とか「動機は?」「トリックは?」というような事を考えて読んでいたので、たいして面白いとは思いませんでした。他のクリスティの名だたる傑作の数々と比較すると、かなり見劣りがする観は否めません。もともとは短編として書いた話を膨らませて長編に仕立てているので、ややもするとテンポが冗長に感じたり、とりとめもなく散漫な主人公の一人称の語り口を退屈に思うかもしれません。でも、一見ストーリーとは何の関係もないように見える主人公のこの「風に流されあてもなく放浪する浮き雲」のような語りと性格こそがこの物語の本質なのです。この本はもう30年くらい前から何度も繰り返し読み続け、ついには原文で読んでみたいと思い原書を購入しました。読み返しているうちに後からじわじわと来る作品です。そしてクリスティには珍しく情景が目に浮かぶような叙情的なシーンが多く、特に心に残っている場面は中盤で主人公の妻がギターを弾きながら題の元になったウィリアム・ブレイクの詩を口ずさむところです。「夜ごと朝ごと みじめに生まれつく人あり 朝ごと夜ごと 幸せとよろこびに生まれつく人あり 終わりなき夜に生まれつく人もあり」 読者の間ではあまり評価が高くない作品ですが、クリスティ本人は自選ベスト10のひとつに挙げています。ちなみにその他のクリスティ自選ベスト10は(順位はなし)……そして誰もいなくなった/アクロイド殺し/オリエント急行の殺人/予告殺人/火曜クラブ/ゼロ時間へ/ねじれた家/無実はさいなむ/動く指
「終わりなき夜に生まれつく」の題で訳本が出ているこの本は、クリスティの推理小説の中では少し毛色の変わった作品です。まず最初に客観的な評価を言うと、推理小説として読んだ場合には、何か違和感のようなものを感じて期待外れに思われる方が多いのではないかと思います。私も最初に読んだ時には、「犯人は誰か?」とか「動機は?」「トリックは?」というような事を考えて読んでいたので、たいして面白いとは思いませんでした。他のクリスティの名だたる傑作の数々と比較すると、かなり見劣りがする観は否めません。もともとは短編として書いた話を膨らませて長編に仕立てているので、ややもするとテンポが冗長に感じたり、とりとめもなく散漫な主人公の一人称の語り口を退屈に思うかもしれません。でも、一見ストーリーとは何の関係もないように見える主人公のこの「風に流されあてもなく放浪する浮き雲」のような語りと性格こそがこの物語の本質なのです。この本はもう30年くらい前から何度も繰り返し読み続け、ついには原文で読んでみたいと思い原書を購入しました。読み返しているうちに後からじわじわと来る作品です。そしてクリスティには珍しく情景が目に浮かぶような叙情的なシーンが多く、特に心に残っている場面は中盤で主人公の妻がギターを弾きながら題の元になったウィリアム・ブレイクの詩を口ずさむところです。「夜ごと朝ごと みじめに生まれつく人あり 朝ごと夜ごと 幸せとよろこびに生まれつく人あり 終わりなき夜に生まれつく人もあり」 読者の間ではあまり評価が高くない作品ですが、クリスティ本人は自選ベスト10のひとつに挙げています。ちなみにその他のクリスティ自選ベスト10は(順位はなし)……そして誰もいなくなった/アクロイド殺し/オリエント急行の殺人/予告殺人/火曜クラブ/ゼロ時間へ/ねじれた家/無実はさいなむ/動く指
「終わりなき夜に生まれつく」の題で訳本が出ているこの本は、クリスティの推理小説の中では少し毛色の変わった作品です。まず最初に客観的な評価を言うと、推理小説として読んだ場合には、何か違和感のようなものを感じて期待外れに思われる方が多いのではないかと思います。私も最初に読んだ時には、「犯人は誰か?」とか「動機は?」「トリックは?」というような事を考えて読んでいたので、たいして面白いとは思いませんでした。他のクリスティの名だたる傑作の数々と比較すると、かなり見劣りがする観は否めません。もともとは短編として書いた話を膨らませて長編に仕立てているので、ややもするとテンポが冗長に感じたり、とりとめもなく散漫な主人公の一人称の語り口を退屈に思うかもしれません。でも、一見ストーリーとは何の関係もないように見える主人公のこの「風に流されあてもなく放浪する浮き雲」のような語りと性格こそがこの物語の本質なのです。この本はもう30年くらい前から何度も繰り返し読み続け、ついには原文で読んでみたいと思い原書を購入しました。読み返しているうちに後からじわじわと来る作品です。そしてクリスティには珍しく情景が目に浮かぶような叙情的なシーンが多く、特に心に残っている場面は中盤で主人公の妻がギターを弾きながら題の元になったウィリアム・ブレイクの詩を口ずさむところです。「夜ごと朝ごと みじめに生まれつく人あり 朝ごと夜ごと 幸せとよろこびに生まれつく人あり 終わりなき夜に生まれつく人もあり」 読者の間ではあまり評価が高くない作品ですが、クリスティ本人は自選ベスト10のひとつに挙げています。ちなみにその他のクリスティ自選ベスト10は(順位はなし)……そして誰もいなくなった/アクロイド殺し/オリエント急行の殺人/予告殺人/火曜クラブ/ゼロ時間へ/ねじれた家/無実はさいなむ/動く指
クリスティにその親しみ易さゆえにコージーミステリ的なイメージを抱いている人にこそ読んで欲しい隠れた傑作。(コージー派を軽んじている訳ではない、念の為) ダークでロマンティックで怖ろしく残酷な物語。 ポアロもミス・マープルも出てこないが故に、心理描写の巧みさと騙しのテクニックの冴えがさらに味わえる。 トマス・H・クックなどのファンにも薦めたい一冊。
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