私はダウンロード購入したので、今も歌詞カードを見たことがありません。そこで、すべて書き取ってみたのですが、どうでしょう。この詩的で、散文的ですらある美しい歌詞。現代の日本のポップスは、それこそラップのように早口で何を言っているのかさっぱり分からない、そうでなければサビに英語をずらずら並べる。似たようなものばかり。そんな中でこの歌は格が違うように思います。
メロディーは素朴で少しケルト的な要素を持っているので、日本人の耳にすーっと馴染んできます。
「空には 生きている 叶える 虹が微笑む・・・」
歌い手の手嶌葵さんは、ゲド戦記で話題となった21歳。その歌声は大きな可能性を秘めているのですが、ここのところカバー作品しか発表しないのが気になるところ。彼女の魅力を活かすには、もう少しオリジナル作品を発表してほしいと思います。今後の活躍に期待します。
不登校の中学生まいは田舎のおばあちゃんのところで暮らすことになる。英国人の古き良き時代の伝統を引き継ぐおばあちゃんは「私たちは魔女の家系なのだ」と告げる。魔女になるには規則正しい生活と何でも自分できる事が大事なのだ。山に囲まれた自然豊かな家で少女の心は次第に緊張がほぐれていく。 生活描写がとてもいい。特に食べ物に関して。野いちごのジャムは作り方が克明だし,ハーブ入りののサンドイッチや朝食のハムエッグ,そしておばあちゃんの得意料理のキッシュはとても美味しそう! ラストがとにかくぐっとくる。(種をあかすと「ぐっ」とこなくなるのでここでは言わない。)いつか訪れるであろう人生の予行練習とも言える一冊です。
忘れていた子供の頃の好奇心、冒険心。 そんな気持ちを思い出させてくれる素敵な本でした。 そして「死」を初めて意識して悩んだ頃のことも。 大人になると何気ない風景や出来事に鈍感になって 感動することも少なくなってしまったけど この本の情景描写はとても鮮やかで、子供のころの 新鮮な視点で景色を見ることができました。 幸せな人生ってなんだろう。 大人になるってどんなことだろう。 そんなことを考えさせられる一冊でした。 いつまでも子供の頃の新鮮な気持ちを忘れたくないですね。
あまりレビューを書くことないのですけど、彼女には長く続けてもらいたいので…。^^;
どのジャンルでも、全曲通して飽きずに聞けるCDは、何年ぶりだろう?と思いました。谷山浩子さんが楽曲提供しているのもうなずけますね。こういうふうに歌える人が、まだいたのだなあと感動です。
彼女の肉声を殺がないように音楽が構成されているのが、なおすばらしい。多少工夫しているのかもしれないけど、まさに声を売りにしてる感じです。凝ったバンドミュージックよりも、ボーカルの声で勝負してほしい私にとっては、願ったり叶ったりでした。
ああ、次のオリジナルアルバムが楽しみだなあ。
現在山梨県の清里で映画化のための撮影が行われているとの記事を見て読んでみた。
凄く身近な出来事(不登校、里山、老人、家族)なのだけれど、凄いです。
児童文学などという枠の作品ではないと思います。
池田晶子さんの「14歳からの哲学」が全部織り込まれているようです。それも非常に分かりやすく。そして心と身体性の問題である心脳問題までも。。
生きる事、死とは何か。
主人公の「まい」とイギリス人なのだが、より日本人らしいおばあちゃんとの心の交流と自然の中での生活を通して人間全てが良い魔女であるべきただと語りかけているのだと思う。
通勤電車の中では読まない事をお勧めする。
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