『ファッツ・ウォーラー』って、どんな感じだろう?ってまだ、聞いたことが無い人にはお勧めの『始めの1枚』にふさわしいCDだと思います。ウォーラーの『ピアノ兼ボーカル』が、『ハスキー・ボイス』ながら茶目っ気たっぷりだったり、時には甘〜い感じの『ラブ・ソング』を聞かせてくれたり・・・・。ピアノの腕も確かな物で『インストゥルメンタル』でも十分聞かせてくれます。他のバックの演奏も『ビッグ・バンド風』で、まさに『古き良き時代のJAZZ』って感じが、私は好きです。
RCAに残した膨大なレコーディングのなかの選りすぐりを集めたCDです。表題曲はピアノソロとヴォーカル入りの二曲が楽しめます。ウォーラーというとエンタティナーとしてのイメージが思い浮かびますが、ピアニストとして是非お聞きいただきたいと思います。特に「眠そうな二人」「スクイーズ・ミー」は絶品です。ホーン奏者のバックに回った時の寄り添うようなピアノはなんともチャーミング!数曲あるピアノソロは20世紀ジャズの歴史遺産ですぞ。
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