『Jr』での一文から。 「君の世界は正常に機能しているか?」 機能しているんでしょうか?それは僕にはわかりません。少なくともソカベ君は機能しているでしょう。なぜか小学校に通うことになった子持ちのソカベが、いじめ、歯の矯正、放課後の野球、さびしい女教師・・・そんな世界から逃げ出すためのサウンドトラック。マンガなのにサウンドトラック。
青春マンガである。 痛々しいわけではない。 悲しすぎるわけでもない。 でも、ここに流れる感情には、 決して冷酷ではないが、 どこか冷めた、諦めにも似た視点がある。 これが作者の視点なのか、それとも我々の視点なのかは分からない。 二十世紀の、そして二十一世紀に残る名作。
書店で目についた一冊。原作者の作品が好きで、とくに「ぼくは落ち着きがない」のファンである身としては、 どのように漫画化されているのか、期待半分、不安半分といったところでした 結果として読んで良かったです。帯文にもありましたが漫画化や映画化には作品への「愛」が必要なのでしょう みなさん作品をなぞるだけでなく、とても個性がありました(個人的には「十時間」が好きです)
長嶋さんによる「原作紹介」もエッセイを読むようで良かったです 他の好きな作家の方も同様の企画があるといいと思いました
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