聖飢魔Ⅱ MASQUERADE 恐怖の復活祭 (高音質）聖飢魔II モバイル

聖飢魔Ⅱ MASQUERADE 恐怖の復活祭 (高音質）

無冠の帝王聖飢魔Ⅱ ～地球デビュー25年目の大検証～（ヨシモトブックス）

個人的な趣味での採点です。
出かけようとしていたときに届いて、そのまま持ち出して、新幹線で読んでました。
確かに、せっかくの海外ツアーの写真とか、もっとあったほうがいい、とは
値段を考えても思いましたが、劇団☆新感線の　いのうえひでのり氏との対談が
個人的に面白くて、この採点です。
バーボンハウスとか、思い描ける場所が登場したりして。
それに、前の「ひとでなし」とシンクロして読んだので、余計に面白かっただけかもしれません。
新感線ファンでもあるので、余り私の感想は大甘でアテにならないかと思います。

魔暦12年12月12日 Inter Continental Black Mass:TOKYO FINAL [Blu-ray]

「この構成員でやったらどうなるかを今、開拓している」とは、2010年にジェイル大橋代官（g）が語った言葉だ。この代官の御言葉が、地球デビュー25周年を記念して行われた2度目の期間限定再集結の核心部分を的確に言い当てており、非常に興味深い。代官とルーク篁参謀（g）という、これまでに無い新たなギター編成で行われた、この2010年の再集結は、聖飢魔IIが現代という舞台上に姿を現し、現在進行形のバンドとして、偉大な歴史の上に新たな章を築き上げる布教活動が展開された。その「ICBM」ツアーの最終日であり、25周年再集結の集大成とも言えるミサは、魔歴12年12月12日に東京国際フォーラムで行われた。本作は、2011年にDVDで発布されていた同タイトルを、画質・音質共にヴァージョン・アップさせ収録したブルーレイである。DVD版では2枚に分けられて収録されていた本公演だが、ブルーレイは収録方式が異なる事から、本作はディスク1枚に収められている。

2部構成で組まれた「ICBM」ツアーの演目は、第1部で再録教典「悪魔RELATIVITY」からの楽曲を中心に、第2部は聖飢魔IIのミサにおける伝統的手法を踏まえた名曲・代表曲群を演奏している。「秘密の花園」がセット・リストに加わったのは、この東京最終2日間のみで、「BABIES IN THEIR DREAMS」も長野公演を除く他の地域では演奏されていないので共に貴重。本作と同時に、本公演を収めた3枚組CDも発布されているが、やはり構成員紹介においての参謀の自転車での登場、ステージ・セットの演出を駆使した「FIRE AFTER FIRE」、感動の「EL.DORADO」、構成員が舞台を去る最後の場面などは、やはり映像と共に堪能していただきたい。映像は、基本的に12日の公演のものが主体となるが、一部で11日の映像が使用されており、ルーク参謀は第2部においては日によって衣装を替えていた為、どの曲が何日の映像なのかがよく判る。翌2011年に震災復興支援として、2日間限定で再びミサを行った聖飢魔IIだが、この時点では構成員も参加した信者も、この日が本当に最後の聖飢魔IIという覚悟でミサに臨んでおり、デーモン閣下（Vo）の「聖飢魔IIではない、どこかでまた会おう」というラストの御言葉をはじめ、構成員の演奏・パフォーマンスからも、悔いを残さぬよう全力を出し切ろうという気迫が伝わってくる。

この「ICBM」ツアーも、時間の経過と共に更に伝説としての色合いが濃くなっている。聖飢魔IIが発表した名曲群の数々、確立させてきた手法は、未だに輝きを失う事無く生き続けており、楽曲や舞台内容の質の高さ、構成員の演奏技術の高さに裏付けされ、ノスタルジーや懐メロという狭い次元に留まる事無く、時代を超越して輝き続ける事を本作で再確認できる。25年という偉大な歴史を背負い、構成員が再び地獄へと帰還するラスト・シーンは、信者の方は胸が熱くなる名場面だ。この歴史的ミサを、高画質・高音質で手元に残しておきたいものである。