エモーションの名に相応しく、諏訪内とゴランの情緒性・個性が高い次元で融和した珠玉の名盤だと思います。諏訪内ファン、オーディオファンには是非ともお勧めします。ただ、ボーナスBDの映像・音声も大変美しいので、フルバージョンで見たかったなぁ・・・と少し心残りです。
機械の様だとか、冷たいとか、感情が篭っていないとか、そういうレビューも多いのだが、 どこをどう聴けば、そう聴こえるのだろうか。 よく歌う、思いの篭った素晴らしい演奏であり、当然ながら(同じ演奏は同一人物ですら 二度とは出来ない)、随所に、音楽家としての彼女の個性がしっかりと出ている。 オケとの組み合わせも、非常によいと思う。また、録音状態も再生装置ごとに違うだろうが、 私は、お世辞にもよいとか、こっているとか全く言えない再生環境で聴いているが、 非常にバランスもよい(そもそも、単に、クリアとかで片付けられないのが録音だ。 特に現在は、後から修正することもあるし、何の手も付けずに録音したままの音が再生 されるということなどない。クリアに聞こえさせている部分もあれば、重厚さを押し出している ように聴こえているところなど、当然ながら、部分ごとに異なる)優れた録音だと思う。 SACDで聞く必要など、まったく、感じない。 音が細いということは、確かに、CDによって存在するし、奏者によってもそういうスタイルの 人はいるが、彼女の音は、決して細くない。YOU TUBEの動画(ライヴ)で聴いてみればわかる。 本盤は紛れもない名盤で、音に対する細かな気配りを特に感じさせる、私は好きな(批評とは、主観 にすぎない)演奏だ。非常に素晴らしい。圧倒的な名演と感じる。 シベリウスは複数持っているが、ハーンにしろ、オイストラフにしろ、それぞれ違う良さを 持っている名盤だ。 好き嫌いは排除できないので、ムローヴァのよさがいまひとつわからないが、聞き込んで ゆくうちにわかるということもあるし、面白くない演奏とか、そういうことは、私は いわないし、いうべきでもない。 また、完璧とかいう表現は、そもそも使うことが、間違っている。完璧ではない、とかいう 演奏が、名演であることもある。完璧といわれる演奏でもつまらないと思うものも存在 する。好みというものは、排除できない(しかし、それも変化する)ということもあり、 音楽とは、そういう性質を持つ。聴く人に左右されるのだ。 気に入れば、購入されればよい、というだけしか、本質的には言えない。
ヴァイオリニストである著者の自伝的な書物。コンクールで訪れた街の人々やライバル、著名な演奏家との感動的な出会いやエピソードなどが紹介されている。そういった過去を振り返りながら、著者が今までに関心を抱いてきた問題(コンクール制度の功罪や、楽器のこと、教育システムのこと)について思索をめぐらすほか、「演奏」という行為が持つ意義(演奏家として自立的な活動を始めた著者が今なお確答を得るにいたっていない問題)について検討を加える。著者は、何人かの偉大な演奏家が述べた「演奏」の定義を手がかりとして、自分にとっての「演奏」とはどんな意味を有する行為なのかを明らかにしようとする。その過程で、なぜ「演奏家」を志そうと思ったのか、どのような「演奏」をしたいのか、どんなタイプの「演奏家」になりたいのかが「自分の言葉で」語られている。
今までのコンクールの歴史や演奏が年を追って紹介されています。ドキュメンタリータッチなので演奏が部分部分なのは残念!それでも感動ものです。初回優勝者のクライバーンはでてくるわ、まだ黒髪ふさふさのアシュケナージは今より演奏も若々しい。そしてチョンミュンフンも出場してたのですねえ。演奏もエネルギッシュ。 お得なのはプレトニョフ様の??歳当時の会場での演奏も一楽章分収録。手を見てると目にもとまらぬ早業。そして、クレーメルのコンチェルトも一曲分収録。チャイコフスキーは涙が出てきます。 もちろん諏訪内さんはじめ日本演奏家も短いですがたくさん収録されています。なんといっても審査員の映像がまたすごい。ロストロホービッチ、ギレリス、オイストラフにコーガン、カバレフ!ス!!キーにショスタコービッチ、ロシアといえばハチャトリアンと、このコンクールはなんてすごいのでしょう。チェロ部門 声楽部門も収録されています。 映像、音質がもう少しいいと5つ星です。
僕はの雑誌を初めて購入しました。それは、諏訪内晶子さんの対談を読みたかったからです。 もうすぐ4年ぶりのアルバム、エモーションが発売されます。 対談が4ページ(写真をこみ)しかないのが残念でした。 しかし、内容が濃いので星5つとしました。
エモーション(初回限定盤)(BD付)
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