トクマルシューゴは日本人でありながら米インディー・レーベルにて音楽活動を開始し、まずその個性が海外で認められた変り種。
近年漸く日本でも、過去の楽曲がCMに取り上げられたりメディアで記事が組まれたりと世間の注目度が高まる人。
彼の音楽には一定の型にはまらない独特の個性があり、おもちゃのピアノ・笛や各種小道具等を自在に駆使した「トイ・ポップ」と
呼ばれる音には子供が玩具と戯れる時のような無邪気さがあり、聴く人をほんのり夢心地にさせる不思議な魔法が宿る。
フル・アルバムとしては4作目となる本作は、タイミング的に日本でもブレイクするきっかけになるだろう絶好の時期に発表されたが
、実際蓋を開けると音楽の芯の部分は全くブレること無く極めてマイペースだ。一方で従来の作品よりリズム・セクションやバンド色
が強化され、覚えやすいメロディーが増えた結果、より多くの人にアピール出来る音楽になった、という変化も感じられる。
冒頭のインスト「PLATFORM」で聴ける力強いリズム隊が早くも前作からの変化を予感させる。「LAHAHA」や「RUM HEE」等の
ノリの良さと開放感には、某CMの「PARACHUTE」等で彼を知った新規のファンにも入りやすい親しみやすさがある。
一方音の
魔術師らしい細部までの音へのこだわりは健在。最後の数秒で突然せわしないリズム・チェンジが行われる「LAMINAT
E」、トイ・ピアノの懐かしい音色が印象的な「ORANGE」、ウクレレらしき楽器を中心にしたキュートな雰囲気が最高な「MALERIN
A」等従来のファンも随所でニヤリとさせられる濃密な40分弱となっている。
それにしても本作を聴いていると、彼のように自在に音を操ることが出来たらさぞ楽しいだろう、と羨ましくなる。相変わらず可愛い
ジャケットのデザインも含め抜群のセンスの高さとユーモアを感じさせる逸品。個性的な音楽をお探しの方には大推薦です。
大学でおぼろげですがエントロピーについて学んでいたので
本書をよんでエントロピーを使って自然現象の理解を深めるのに役立ちました。
しかし、本書の
タイトルは「トコトンやさしい・・・」とついています。
この本をエントロピーや熱力学について知識のない人が読んだときには
あまり効果がないような気がします。
しかしながら大学で熱力学を勉強し同時にエネルギー・環境問題に興味がある人には
この本を読んでエントロピーというツールを手に入れることで
エネルギー・環境問題の理解を深めるのに非常に役立つと思います。
近田春夫(Mic)を中心とする日本語ラップ/ヒップホップ・グループ。近田春夫&ビブラストーン名義でのDAT一発録りライヴ盤「Vibra is Back」(1989年)のリリースを経て発売された
メジャーデビュー盤。ターンテーブルやサンプラーを使用しない、12人編成の生演奏(ラップ+バンド+ホーンセクション)によるファンキーでパワフルな人力ヒップホップ。和製ヒップホップの傑作の一つ。メンバーはDr.トミー(Mic)、元じゃがたらのOTO(g)、元ジューシー・フルーツの沖山優司(b)他。「ジェット・コースター」「調子悪くてあたりまえ」「パブリック・エネミー」他収録。
小泉今日子がラッパーとして5曲にゲスト参加