このゲームの魅力を一言で説明するのは難しい。
一見オーソドックスなSRPGだが、
制作
スタッフのこだわりが随所に見られる。
それは必ずしも一般受けする要素ではない。
第二次大戦後に分裂した日本と言う世界観は
シナリオと映像に独特の重みを与えている。
戦争を題材にしているだけあり
若干の悲痛さを感じる部分も少なくはない。
敵随伴兵を焼夷弾や絨毯爆撃で一掃すると
「ゲームだから」とはいえ心が痛む方が正常だろう。
功名かつ狡猾に考えられたシステムとバランスは
完成されているが決して親切ではない。
戦闘シーンが非常に長くひとつのマップをクリアするのに
2時間は覚悟しなければならない。
中断セーブはできるが失敗すればやり直し。
敵の増援も絶妙なタイミングで出現するので油断できない。
全滅した随伴兵は問答無用で消えてしまう。
海宝など敵ボスキャラはどいつも非常に手強い。
軽い気持ちでプレイすると挫折する可能性の高いゲームだが
腰を据えてじっくりプレイすれば
「このゲームでしか体験できない魅力」に気付くだろう。
この公式ガイドは定価1200円で全112ページと今で言う最速攻略本の様な雰囲気ですが
最終ステージまでの攻略法や全スキル、機体、随伴兵の情報が載っている完全攻略本です。
今時の攻略本と違い何百ページも無いので読みやすく、それでいて必要十分な情報があります。
データベースの各項目に解説を付けたり設定資料を載せるなどすれば
読み物としてさらに楽しめたと思いますが、値段を考えるとこれで十分満足です。