大好きな
堺雅人さん主演、更に
山田孝之さんも出てる!というミーハー全開なキッカケで観ました。
途中までは、予告映像もあらすじも抜きで観はじめた事に少し後悔しかけましたが
最後には、観て良かったと思えました。むしろ、最後まで投げ出さずに観る勇気が必要かも知れません。
※以下あらすじ、ネタバレ含みます※
舞台は田舎で平凡的。都会、きらびやかな街とは真逆の世界。
終始、前向き、明るい、ポジティブ、そういったエネルギーとは正反対な描写ばかりです。
僕もそうですが、近いオーラを持った方は共鳴しすぎてしまうかも。だからこそ最後まで観て欲しい。
場面場面で何度も出てくる日常を表現したであろう天候、食事などについての会話は、ブツ切りでどこか虚しく感じてしまいます。
本当は人とのつながりには欠かす事のできないモノですが、それは最後の決闘へ繋がっているのだと思いました。
偏った好きな食事、やめられないタバコ、もてあます暇と娯楽、犯罪まがいの行為、楽な人間関係などなど。
わかっていても自らを変える事ができない、他の誰かもリスクを負って変えようとは思わない、思っても行動しない。
そこから抜け出せない、習慣の動物といわれる人間の弱さが随所に散りばめられています。
不器用に、必死に、もがきながら抜けだそうとする健一。
抜けだす必要性にすら気づかず、ただ漂う木島。
生きている、ということは同じですが、ぶつかり合ってすら決して交わらない両極さが虚しい。
何かを変えたいという思いへのスイッチが見つかる映画だったと思います。
見終えてから、レビュー
タイトルの台詞の重さがジワジワと来ます。
それにしても
山田孝之さんの演じる、救いようのないクズっぷりは素晴らしいです。本当にムカつきます。
長文、失礼しました。オススメです。