笠智衆は、後期小津作品にあっては、『父ありき』以来、『お早う』や『麦秋』
といった作品を除けば『晩春』で代表されるように、一貫して、妻を亡くした
男やもめの役をやっています。
『東京物語』でもこの役柄に忠実に最後に東山千栄子と死に別れることに
なります。
一方、佐分利信は、『父ありき』、『お茶漬けの味』、『彼岸花』、『秋日和』
といった出演作品を思いだしてみれば、小津作品では、結婚して妻がいることが
はっきりとわかる存在です(ただし『父ありき』では、同窓会のシーンで間接的
にそうとわかるだけです)。
このことは、『秋日和』で例の三人組を構成する北竜二が、男やもめであること
や、中村伸朗は『東京暮色』では山田五十鈴とどうみても正式に結婚している風
ではないことから比較しても徹底しています。
この『戸田家の兄妹』の佐分利信は独身ですが、物語の最後に、妹の高峰三枝子
から結婚を迫られ、相手が唐突としか思われない現れ方をするあたりを見れば、
『東京物語』の
笠智衆の設定と深い関係があることがわかります。
映画の最後で、一人で海辺にでかけるあたりも徹底しています。
なお、映画の中で、佐分利信は、遅刻の常習犯として描かれ、父の一周忌にも、
遅れてやってくるところは、再び『秋日和』の冒頭、旧友の七回忌の場面でも
使われています。
小津映画では、戦争が終わって海外から戻ってくる人物はいますが、佐分利信が
『お茶漬けの味』とこの作品で海外に出かける準備をしているシーンを
見るのは、小津作品ではきわめて異例です。
佐分利信のことばかり触れましたが、戦前の小津映画であり、小津のスタイルを
戦前と戦後に安易に分けることが間違いであることを納得させる不思議な
作品です。
各スポットへの移動がバイクで自分が道を選択して移動するというシステムなので(それが面倒だと言う人もいますけどw)移動先を選んですぐにパッと移動というよりはずっと旅をしている感じが表現されていると思います。
メインのキャライベント以外にも旅先での旅行者との偶然の出会いなどもうまく演出されているし、訪れた先を写真に収めてHPに載せその反響が掲示板やメールで見れるなんていうのもプレーヤーがストーリーに関われてる感が感じられて良いと思います。
PS版よりもボイスが大幅に追加(フルボイスでないのが残念^^;)画像の高解像度化、おまけシナリオの追加など色々追加要素があるのでぜひプレイしてみてください。 お値段の方も少し安く設定されてますのでお買い得感はあると思います。
iPhoneで使用してます。付属のマグネットを付けるためのベースの金属は、粘着テープで
iPhone側に付けるのですが、この粘着が外れます。磁石自体は非常に良いアイデアだと思いましたし、強度も十分なのですが、このベースプレートが外れるのでそもそも機能しませんでした。
結局100均でヘアゴムを買ってきて、このレンズにしっかりと結わき、使用する際に
iPhoneにヘアゴムをはめて使ってます。この方法だと十分に使えますし、外れる心配もなくなるので、安心して使えます。
レンズ自体ですが、参考として掲載されているメーカーの写真は若干ウソかと、感覚的には思います。
視野角は十分です。ただ、広がった視野角のウチの外側半分は焦点が合わないのでボケます。なのでクリアな視野角の広がりで言えば、広がるウチの半分、という印象です。
写真自体は周辺が惚けるので、それはそれとして、味のある写真にはなります。(参考写真を上げておきました。見てみてください。)
逆に、写真ではなく、動画の際には必需品となりました。
iPhoneでは動画の録画の際に、強制的にカメラに映っている映像の中央部分だけをトリミングして解像度を下げる仕様みたいです。使ってみて初めて知りました。なので、いつもの感覚で動画として記録に残そうとすると、大抵のものは画角に収まりません。相当がんばって遠目から映さないと、ほとんどのものは画角に入りません。ただ遠目に下がるにも限界がありますので、このレンズを使うと、デフォルトの画角よりは広げてくれるので助かります。そして上記書きましたように、画角の外側がボケル問題も、動画の場合は、中心部をトリミングされた状態になるので、ボケ部分は上手いことカットされた状態になります。意外な発見でした。