毎回、そこにでてくる(あるいは象徴的な)植物を
タイトルにし、家庭裁判所の桑田判事と家裁
調査員たちの日々を描く佳品の第1巻。
印象的だったのは、「ポインセチア」と「マルハチ」「サボテン」の3話です。
子供の純真さが大人の身勝手を裁く、「ポインセチア」。
廃屋ビルの敷地の片隅に不思議な木が植えられていた。このビルをアジトにしていた不良少年たちの中に、その木がなんなのか調べた少年がいた。名は、「マルハチ」。小笠原諸島にのみ生息するという。なぜ-?
という話、「マルハチ」。
不良少年たちの心は、ただすさんだりしているわけではないんです。いい話です。
傷害致死事件の被告人は投げやりで、検事側からは求刑6年。でも被告人には法廷で口にできない秘密があった-「サボテン」。とにかく読んでみて下さい。
そのほかの話も胸を打ちます。お薦めです。