この本には、不思議なことに
ラテン語しか書かれていません。それなのに、知らない単語や文法事項を無理なく学べるように工夫してある入門書です。
ラテン語をどう発音(アクセントも)するか全然知らない、語順が自由なのも知らないとなるとちょっと辛いですが、それは他の本のはじめのところですぐに学べます。この本のすごいところは、これら最小限の予備知識さえあれば、辞書も文法書もなしでどんどん読んでいける、わかっちゃう、というところでしょう。これはなかなか楽しい経験です。普通の文法の勉強では、変化表をいっぺんに覚えるのですが、この本では出てきた順に少しずつ覚えます。例えば
英語の be 動詞にあたる sum も、(直接法能動相現在3人称)単数、複数の est, sunt だけでしばらくは済ませます。もちろんそんな説明は一切なく、はじめのうちは書かれている
ラテン語を読みながら、「どうも単数が est で複数は sunt なんだな」ってわかるだけです。そんなんで本当にちゃんとわかるの? わかるんですよ、これが!章末には新しく出てきた単語のリスト、文法のまとめと練習問題があり、その章で学んだことがきちんと復習できます。もちろん、この本を終えたら古典作家の大作が読めるようになるってわけじゃありませんが、無味乾燥な文法事項の暗記学習よりも、楽しい
ラテン語入門が出来ると思います。
久々に見直して思ったのは、この映画は”アルジェント・パークのパビリオン”というのかな . . .
美しい映像と音楽で恐怖を満喫できるお屋敷に入った感じです。
ストーリー的にはちょっとムリがあったりしますが(ラストもあっさりし過ぎ?)、
とにかく雰囲気にはまって恐怖感を楽しむのがよろしいかと . . . 。
冒頭、豪雨の中に現れるバレエ学校の鮮血のような外壁、目の眩むようなステンドグラスでの殺人シーン、
ゾッとするほど冷たそうに揺れるプールの水面 . . .と好きな場面が沢山あります。
呪術的な雰囲気を漂わせ、時に暴力的なゴブリンの音楽が追われて恐怖の絶頂へ登り詰める様を盛り上げて行く
. . .何だかちょっとエロティックな感覚もありますね。
最近の作品に見られる、日常に入り込んだリ
アリティ感を携えたホラーではなく、
徹底的に様式美を追求した恐怖の舞台で繰り広げられる物語という感覚でしょうか。
登場人物の設定も独特です。特にターナー女史役の
アリダ・ヴァリがカッコイイ!
今回特典のインタヴューにより、今まで気付かなかった部分で
様々な技術やアイデアが活かされていることが判り、非常に興味深く見ることが出来ました。
個人的には主演のジェシカ・ハーパーが . . . 月日は流れる(泣き笑い)
一昔、
ラテン語の学習といえば大学書林の『
ラテン語四週間』というのが定番だった。最近は色んなタイプの学習書があり、とうとう新書版まで出たかというのが率直な印象。でも新書なりにラテン文法がきちんと整理されており『四週間』で四苦八苦した動詞の活用、名詞の格変化などを思い出すことができた。いくら現代の欧米語に
ラテン語の影響が大だとしても、英仏語を習う準備に本格的な
ラテン語を勉強するというのは本末転倒だと思うが、
英語やロマンス系諸語(
フランス語、
イタリア語、
スペイン語、
ポルトガル語、
ルーマニア語)の学習をしている人はいうは及ばず、理系にしても、文系にしてもヨーロッパに関することを知る必要に迫られている人には、本格的な学習までとは行かずとも、ある程度の
ラテン語の知識を持っているとかなり便利なので、本書はそういう人に最適だと思う。さらに『はじめての古典
ギリシャ語』なんかもあると良いのではないだろうか…。
以前別の入門書を買い、半分くらいで挫折しました。
今回再度チャレンジということで購入。(大型書店で早売りしていたため、
アマゾンでは購入していませんが…)
学習は解説→確認問題(同じページのすぐ下に回答がある)→練習問題
(巻末に回答がある)で進めていく構成です。
大盤振る舞いのヒントや、問題中に使用された単語も書いてあります。
(別途辞書を用意しなくてもOKっぽいですね)
ノートに解説の例文を書きうつしたり、問題をきちんと書いて自分で採点し、
間違ったところは解説やヒントを読むという基本のスタイルですすめると
良いと思います。
本によってはパとバの違いが印刷が擦れてわかりにくいものもありますが、
この本は文字の
フォントや大きさのせいか、読みづらいことはありません。
余談ですが、FAQのコーナーは初心者じゃ絶対質問できない物(語尾の規則性に
ついて気づいたことを質問する等の「教える側にとっての理想的質問」)や、
「ingeniumの単数・属格はingeniですか?ingeniiですか?」など
「あ〜、それ知りたかったわ〜」というものまで、いろいろ面白いです。
ちなみに、この本での格の順番は
主格
属格
与格
対格
奪格
です。主格と呼格が違うときは、主格と属格の間に呼格が書かれるスタイルです。
(本によって違ったのでご参考までに)