このパンフレット、表紙からすごいことになっています。
エスパイの文字右下、人が重しのついた足枷をはめられ
魚雷発射口から飛び出ているー!
中を見れば
藤岡弘の○○から光がほとばしっているー!
由美かおるの衣装が透けているー!
キャストもすごい。若山富三郎に加山雄三、草刈正雄。
どうだ、濃いだろう!ってのが揃いぶみ。
見たこともない映画なのに、パンフレットだけでこれだけ
想像を掻き立てられるなんて、恐るべし「エスパイ」。
何より驚くのはこれが山口百恵の「伊豆の踊子」と
同時上映だったってこと。
一体この時代、何があったんだ??
ミレニアムの関係者が作ったというだけで、
内容は特に普通です。
そういえば
ノーベル賞に関係する映画は
今まで見たことないような気がします。
レビューに対する批判・同調など、お待ちしています。
日本人の受賞が増えた昨今はちょっとした祭り感もある
ノーベルウイークが終わった。日本人授賞ならそれこそ大騒ぎになるのに、賞を創設したアルフレッド・
ノーベルについて、過去邦書でほとんど事蹟が紹介されたことはないという。揺れるだけで爆発するニトログリセリンを飼い慣らして財をなした、経営者・エンジニアとしての
ノーベルの一生や、相続の分け前を多く取ろうとする遺族たちとの戦い、遺書でいきなり選考を依頼され「そんな賞の選考めんどくせーよ」という諸機関の説得など、賞設立に至るまで波瀾万丈だった、遺言執行人の努力も詳細に描かれている。
日本では、「ダイナマイトが戦争に使われるのを憂い、賞を設立した」という理解が一般的だ。だが本書によると、それは俗説に過ぎず、賞設立の理由について、
ノーベルは何も書き残していない。全て推測に過ぎないが、著者は「研究への資金援助と慈善精神が強かったからではないか」と見る。「5つの賞は19世紀の社会観を引きずっていて、見直すべきだ」という意見も多いが、
ノーベル賞は
ノーベルの関心が強かった5分野に賞を与えることを目的とした遺言を実行しているに過ぎない。だから、遺言の中身が永久に変更できないように、
ノーベル賞の区分も決して変わらない。ちなみに経済学は
ノーベル賞ではない。
著者は住商の駐在員として
スウェーデンに滞在し、一般人が入れない
ノーベル財団本部を訪問した経験から、賞を運営する同財団の極めて堅実な資産運用も解説している。邦書初の内容が多く、「日本の商社マンってどこでも食い込んじゃうもんだなあ」と改めて見直した。そう言えば、本書では「授賞が伝達され、受理を確認してから」受賞資格が発生するとのことだが、今年の生理学医学賞では「死んだ人に授賞」というのが話題になった。どうやら、授賞決定時に
ノーベル財団が「存命」と認識していれば取り消されないようだ。国際賞の先駆者として、かなり厳密に規定があるようで、いまだに新しい問題が生じているのも面白い。