本国版の原著が発売されたのは、もう8年も前の事になり、邦訳が遅すぎると感じる程の名作です。映画版第1作の制作立ち上げの段階で監督兼製作総指揮のジョン・ファヴローがファンからの声を聞いた結果、本作登場のアーマーのデザインや物語の設定(トニー・スタークが心臓に怪我を負う戦争が
ベトナム戦争からアフガン戦争へ変更等々…)が大きく取り上げられたのは有名な話です。
ウォーレン・エリスによる脚本や、アディ・グラノフによる美麗なペイントワークはとてもリアルで、まるで映画を観る様な感覚を味わえます。本作のアイアンアーマーのデザインや設定は当時とても革新的であり、現在のマーベル世界にも多大な影響を与えています。本作以降、全てのアイアンマンのアーマーが本作に準じるデザインとなり、現在でもそのバリエーションとなっている程です。
「エクストリミス」とは、ナノテクノロジーを応用した技術の名称で、人体の青写真を書き換えることで、人間を超人にする目的のために開発された設定です。エクストリミスの接種者に瀕死の重傷を負わされたトニー・スタークが、自分自身を新たな被験者とすることで、アイアンマンの能力を飛躍的にアップさせ、リベンジに挑むストーリーなのですが、意外性のあるラストと相まって、とても良くまとまった印象を受ける作品になっています。現在でもアイアンマンのアーマーは、この生体テクノロジーの元に機能している設定ですので、これが映画3作目に採用されたなら、単独での映画第3作(アベンジャーズやハルクを含めると5作目)にしてようやく原作の性能に追いついた事になりますね。個人的には、映画版のMk.5やMk.7のようにメカニック的な演出でアーマーを装着する方がヒーローっぽくて好みではあるのですがどうなりますやら…。
何にせよ、ファン必読の1冊である事は間違いありません。アイアンマンには、本作以降、アイズナー賞を受賞したエピソードもあり(ペッパー・ポッツが女性版アイアンアーマーを着る等、見所満載です)、それも近いうちに邦訳されると良いな〜と思っています。
アイアンマン好きなら、ぜひゲットしてください。
まあね、8ギガでこの値段はUSBメモリーとしては高いけど
よくできてます。
メッキ
仕上げももっとピカピカで鏡面のようです。
(指紋をつけてしまうのがもったいないほど)
差し込み部分が引っ込むようになっていて
立てて置いておくことができます。
パソコンに挿せば目が青白く光りますし!
パッケージの中に固定されている
プラスティックケースを取り出せば
ちょいとかさばるけども、持ち運び用&ディスプレイ用のケースとして使えます。
ちなみに、ケースにはIRON MAN2とあるので
Mark 6と思われます。
「1」はヒーローらしからぬロバート・ダウニー.Jrの魅力と
スーツのかっこよさに引き込まれたが、
今作は前作よりもストーリー展開が遅く、悪役も(折角ミッキー・ロークを配していながら)魅力が出せていません。
何より残念なのはトニー・スタークの友人ローディ役がテレンス・ハワードからドン・チードルに代わってしまったこと。
どうやらギャラで揉めたそうだが、テレンス・ハワードの軍人的な真面目さと、
トニーに憧れるやんちゃさが同居した演技が良かっただけに残念。
「3」ではギャラで揉めて監督が代わるそうだが(続報で監督のジョン・ファブロー自身がこれを否定していました。
「3」の監督をしないのはディズニーの『マジック・キングダム』に専念するためだそうです。謹んで訂正いたします)、
マーヴル社はキャストが納得できる対価を支払ってシリーズがきちんと存続できるようにして欲しい。
映画はコミックほど簡単にリブートできないのだから。
英文表記ではあるものの ほぼ全頁にわたってフルカラービジュアルが満載の
美術本です。
冒頭、映画のバックボーンとして使われた複数の原作エピソード解説&カバーイラストから始まり、
今回のメインアーマーであるMk42とアイアン
パトリオットのコンセプトデザイン〜決定デザインの解説へと続きます。
Mk42のボツデザインの中には終盤に活躍するアイアンレギオン(アーマー軍団)で採用されたものなどもあり大変興味深いです。
以下、各章に分かれて
●スターク邸のコンセプトデザイン〜崩壊までの絵コンテ、舞台裏写真などのビジュアル&解説(一部アイアンレギオンのデザインイラストもあり)
●ヴィランコンセプトデザイン〜決定デザイン&解説。10リングスの詳細写真もあります。
●雪の街でのアーマー修理シーン&アイアン
パトリオット活躍シーンなどの解説、絵コンテ、デザインなど。
●アイアンレギオンのビジュアル&解説、絵コンテなど。このコーナーの折込ページで全アーマーが掲載されています!
●各種宣伝ポスターのラフスケッチ〜完成デザイン&解説。
どのページも見ごたえ(英文読解ができる方はたぶん読みごたえも)充分で、何度見ても新しい発見があります。
特にレギオンコーナーでは42体の全アーマーが確認でき、アーマー好きの自分にはたまらないものがありました。
よくできた作品は隅々まで堪能したいので、できれば日本語翻訳版を出してほしいところです。(何故かパシフィック・リムは日本語版も出るんですよねぇ・・・)
☆ひとつマイナスにしたのは洋書故に装丁がずさんで一部ページが複数にわたり糊でくっついていたためです。(丁寧にはがして事無きを得ましたが、普通なら返品・交換です)
内容的には多少物足りない部分もありますが☆5です。
7/11追記:どうやら8月には翻訳版が出版されるようです!