この本の言いたいことは、「親に“現在”の就活の実態をよく理解してほしい」でもあるのだと思いますが、「親という立場そのものが“キャリアそのもの”でもある、という意識を親に持ってもらいたい」ではないでしょうか。
親にも子にも、この考え方は発見であり、間違いなく衝撃を受けるだろうと。
ほとんどの親に「キャリア意識」はないでしょうが、親として「スキルアップ」や「キャリアアップ」ができると思えば、「（子が生まれた瞬間から）完璧な親でなければならない」という束縛から解放されて、親であることに少し気が楽になりそうです（就職一年目から即戦力を期待されているのではないかと思ってしまう新入社員の自己プレッシャーに似ています）。
きっと、そうした意識で子と接すれば、就活への適切なアドバイスができるようになるのではないかと思いました。
親ばかりでなく、就活生が読んでも、ためになる情報が満載ですから、ぜひ読んでほしい一冊です。