「夢のカリフォルニア」のリリース40周年を記念して製作されたTVドキュメンタリーに、エクストラ・ソング5曲や、未公開のインタビュー映像などを盛り込んだDVDです(本年4月21日発売)。しかも、モンタレー・ポップ・フェスティバルでの歴史的パフォーマンスなど、貴重な映像が多数収録されていています。彼らの活躍をリアルタイムでは知らないぼくは、これまでにもいくつか、彼らの映像が収録されているDVDなどを集めてはいました。でも、これは決定打になりました。
改めてその映像やインタビューに接し、彼らの歌う姿を見ていると、時代に抜きん出た力を持つ本当に良いグループだったし、シーン(ヒッピームーヴメント華やかな頃)に現れたタイミングや、男女二人ずつというメンバーの構成の妙、その後のメンバーの命運なども考えると、1965~1967の実質わずか2年半ほどの彼らの活動期間がまさに奇跡のように思えてきます。
それにしても、なんと美しい曲、ユニークなアンサンブルだったことか!
僕は「明日なき世界」一曲を聴きたくて買いました。独特のだみ声で歌われる、時代を象徴する曲ですね。
詳しく分かりやすく書かれたライナーが付いてます。それによると、このアルバムは1965年7月録音のバリー・マクガイアのファースト・ソロ・アルバムです。知らなかったんですが、この人、フォークの名曲「グリーン・グリーン」の作曲者なんですね。ニュー・クリスティ・ミンストレルズなんてフォーク・グループをやっていたけど、ディランに影響されまた
ベトナム戦争などの時代の流れもあり「意味ある歌」を歌いたいとソロに転向したということです。いい勉強になりました。
ところで、僕はこの曲をRCサクセションの「カヴァーズ」で知りました。こっちも、かなりに迫力あるいい演奏ですよ。