イルカ・
クジラ漁に関する本を読んでいるときにふとこの映画のことを思い出し、見てみた(だからと言って、大地町がどう、シーシェパードがどうというわけではないのだが)。
この作品が公開されたとき映画館にも行ったのだが、4年たった今あまり記憶は残っていなかった。
だが今回見てとても素晴らしい映画で、大事なことを教えてくれているんだと感じた。
「データを見るだけの獣医はいらない」
「泳げないイルカはイルカじゃない」
など考えさせられる言葉がたくさんあった。
その中でも特に双思ったのが、
山崎努さん演じる館長の言葉。
思わず唸ってしまう言葉だったし、自分にもあてはめて反省しなければいけないと考えさせられた。
公開したときに見ただけでそれからは見ていないという人には、ぜひもう一度見てほしい。
きっとその時とは違ったことを感じることができるだろう。
山下達郎さんのFM放送のサンデーソングブックで竹内まりやさんが「みつき」さんに提供した曲が流れていた。その曲が「夏のモンタージュ」。その曲を聴いた瞬間に彼女の歌声に魅せられてしまった。彼女が16歳の時(高校1年生)にリリースしたと知ってまたまたびっくり!。さらにこれだけの歌唱力と表現力のあるシンガーはめったにいないと思う。これからの活躍に多いに期待します。
「
四国中央市」と聞いても地図で位置を示せる人は少数だろう。近年、合併で生まれたまだ新しい街だからだ。
折からの不況と、主要産業である製紙業の斜陽化により、映画のなかでも、商店街がシャッター通りと化し、街の活気は失われている。
高校生達の家庭も経済的に苦しく、将来の夢を早々と諦めなければならない者もいる。部員の減少で書道部もつぶれそう。
部長の早川里子(
成海璃子)の家業の書道塾も経営不振。そんなとき高校に産休代員として、飄々とした不思議な教師池澤(金子ノブアキ)が赴任してきた・・。里子が池澤をコソ泥と間違えてしまい、二人の関係は微妙なモノに。部員達は池澤の型破りな書道パフォーマンスに感化されるのだが・・・・・。
部活の中でも比較的地味な存在の書道部を一躍ハジケタ存在に変えてしまい、ついでに見ている側も元気になる!という実話をモデルにしたお話です。
天才・
成海璃子が主人公だけに、見る前から期待していたのですが(笑)。里子の彼氏はいちおう登場するものの、恋愛モノの要素が全くなくてもお話が成立してしまうところがスゴイ。
副部長役の桜庭ななみをはじめ、女子部員達に元気をわけてもらえました(笑)。
一番元気をもらえたのは
四国中央市の人だろう。切ない感じのエンディングも手伝って、見終わった後の爽快感もマル。
男子部員が下僕なみの扱いだったのはちょっとかわいそうだったが。
「ロボコン」「スゥイングガールズ」以来、懐かしさや、切なさ、いとおしさがミックスされた地方高校部活モノには必ず手が伸びてしまいます。まるで週刊誌の袋とじ記事のように・・(笑)。海岸線を自転車で疾走する爽快なシーンが印象的。ロボコンでも
長澤まさみがやってましたねー。
璃子ちゃんほかの俳優さん達、書道の経験はほとんど無いのに、墨まみれの猛特訓で、書道シーンは吹き替えなしでやったそうです。
成海璃子、演技だけでなく、書道も結構上手い。おさげの長い髪に墨汁がつきそうで気になって仕方なかったが。
ベネチア映画祭でも、
瀬戸内海ではなくアドリア海をバックに書いてましたね。
ブルーレイ版には特典映像として、墨まみれの特訓シーンをはじめ、メイキング映像が多く含まれており、価格はやや高いものの、そこそこお買い得感があります。あとの洗濯や掃除が大変だったのでは・・。