1988年に発表された、アイルランドのロック・バンド《ホットハウス・フラワーズ》のデビュー・アルバムです。音楽的には、アイルランド民謡、カントリー、フォーク、ブルース、ゴスペルなどの、いわゆるルーツ・ミュージックの影響を受けた、《ルーツ・ロック》の傑作に仕上がっています。中でも、《ゴスペル》の影響が最も強く、全体にみなぎる
スピリチュアル(?)な《高揚感》が素晴らしいです。聴いていると、心が暖かくてなって来る、超オススメの《隠れ名盤》です。
(追記:実は、このバンドはデビュー後すぐに、初来日ライヴをしました。私も見に行きました。演奏のあまりの上手さに感動しました。あれはたしか、1988年の
渋谷公会堂だったかな。あれから22年です。あの頃よりも、さらにパワー・アップした自分が、ちょっと嬉しいです。)
前作『Born』では打ち込みを導入するなど、以前と違ったポップな一面が見られたが、今作ではドラマーが新加入したこともあってか、それ以前のソウル色が良い感じで戻り、ポップさとのバランスが抜群。
従来から持つ疾走感がいいT-1,2で始まり、新機軸のT-3、前作からの流れでいまどきの音も取り入れたT-4。
他もいつも通りソウルフルな佳曲揃い。捨て曲など一切ない。
肩の力が抜けた感じのフォークロックT-10もいい感じ。
ラストを飾るバリバリのアイリッシュトラッド(ライブ録音)で、抜群の演奏力と懐の深さを見せ付ける。
なぜこの名盤が、日本で国内盤として発売されないのだろう??
ここにはハッタリも何もない、まさに「いい音楽」が詰め込まれているぞ。
と過去形になってしまうのが、寂しさを感じますが、デヴュー当時に馴染みのレコード店から販促用のサンプルCD(デヴューアルバムのピープルでした)を貰いまして、一聴惚れ(笑)して、当然デヴューアルバム購入!その後も熱心に聴き込んでいました(^O^)あれから20年程経過して、私も50歳直前のおっさんになりましたが、久しぶりに聴いてみると、やはりいいです(^O^)時間が一気に戻る感じと同時に良い作品は何時までも色褪せないな、と思う今日この頃です。