Tボーン・バーネットがプロデュース;
アリソン・クラウスが参加となれば当然思い出される通り、「オー・ブラザー!」の続編ともいうべきアメリカン・ルーツ・ミュージックを中心にしたサントラ。ただ前作と違って、ケルト風の音楽あり、オーケストラのスコアありと、全体の雰囲気はもっとバラエティに富んでいる。2004年2月のグラミー賞授賞式でも注目を浴びたホワイト・ストライプスのメンバー;ジャック・ホワイトが5曲の新録音を披露しているのも話題だし、2004年春の
アカデミー賞の最優秀歌曲賞にノミネートされ授賞式でSTING&A.クラウス、E.コステロ&A.クラウスにより演奏された2曲が入っているのも聴きどころ。
とはいえ、深いブルーを基調としたアルバム・
ジャケットから想像しにくい内容で、初めて聴いた時「オー・ブラザー!」との共通項が多いのが意外だった。
ジャケットって重要なんだな、と今更ながら思った。メディアの扱いも前作のヒットを考えれば地味ですかね。
昨年CD化された英国人マイケル・ギャリックのピアノトリオ傑作盤。
録音は1972年の
ロンドン。
MICHAEL GARRICK(P)/DAVE GREEN(b)/TREVOR TOMKINS(ds)
端整な音がまた魅力で、やはり英国人であるDJのGilles Petersonが自身
のコンピ Impressed With Gilles Petersonにこのアルバムの2曲目
First Bornを入れています。
ここ数年で英国産
ジャズも割りと再発されているような感がありますが、
もっともっと埋もれている作品が出てくるといいですね。
~インマンの倫理的、精神的な生き方にあこがれます。「エイダが待っているコールドマウンテンに帰りたい」ただこのためだけに生き残って旅を続けるのです。男の生き方としては悪くありません。いや、はっきりいってカッコイイ、しびれます。インマンこそ本当の「ラストサムライ」でしょう。
背景の景色や農園、建物、馬車やさまざまな小道具もまた良し。これ~~で二重丸。
そして
ニコール・キッドマンとレニー・ゼルウィガー、この二人ってこんなにかわいかったのですか?
ニコール・キッドマンはクールな大人の役よりこのエイダのほうが数等似合ってました。レニー・ゼルウィガーの田舎娘もかわいらしかったです。そうそう、脇役のナタリー・ポートマンがすっかり大人になっていたのにはおどろきましたね。
もちろん~~突っ込めるところはたくさんありますが、それをカバーしてあまりあるほどにロマンチックです。だって監督はアンソニー・ミンゲラさんですよ。「イングリッシュペイシェント」のような大人のための夢の映画です。~
2003年のアンソニー・ミンゲラ監督による映画のサントラです。結局この映画を観ませんでしたが、J.ロウ、N.キッドマン、D.サザーランド、P.S.ホフマンという名優陣の起用、R.ゼルウィガーの
アカデミー賞受賞など話題に事欠かない作品だったと思います。しかもサウンド・トラックのプロデュースは「オー・ブラザー!」で年間最優秀プロデューサー賞を受賞したT-ボーン・バーネットで、コステロやスティングの新曲をA.クラウスが歌い、いずれも2003年のアカデミー歌曲賞にノミネートされ授賞式で2曲とも演奏されるなど、当時はかなり注目されていました。またサウンド・トラックはゴスペル・ブルース・ケルトなどで基本的に「オー・ブラザー!」の続編とでもいう印象です。
しかし、扱いがどうして「オー・ブラザー!」こうもちがうんでしょうか?・・・・アメリカン・ルーツ・ミュージックの探求はただのブームでしかなかった、ということなんでしょうけど。確かにガブリエル・ヤレドのオーケストラが入ったため「オー・ブラザー!」に比べると統一感が落ちます。とはいえ、貴重な楽曲も多く、実際のところなかなか音楽だけ聴いても楽しめるアルバムと思います。
貴重トラック満載という意味でも、クオリティという意味でも、「オー・ブラザー!」を気に入った人にはお勧めできる一枚と思います。