既に他のレビュアーの皆さんが指摘されているので、今更こんな評価を付けるのは既にグロッキーの相手にマウント取ってポコポコ殴るみたいで気が引けますが本当に『そういう出来』なのだから仕方ない。
大好きなマクロスゼロでプレイしましたが、とりあえず、『テンションを上げないと発射できないミサイル』とは何だろう?遥か昔、
サイコアーマー・ゴーバリアンという超能力で動かすロボ(原作・永井豪/制作・ナック)がありましたが、それと同じような原理なのでしょうか?で、そのテンションを上げるために命中率の悪い射撃武器と使い勝手の悪い格闘武器を使って、
イナゴのごとく押し寄せるザコメカを一機ずつ、丁寧に、根気よく、時間をかけて潰していくとパイロットのテンション(とプレイヤーのストレス)が上がり『隙が大きくてボコボコ攻撃を食らう割に大した威力のない武器』が使用可能に。が、使うとパイロットのテンションは元の木阿弥です(ストレスは蓄積)。
敵
戦艦やターゲット施設に向かっていても、突如として近場や後方のザコを捉えて自機もそっちを向くという独創的なロックオンシステムと、自機の直近しか表示されずマップ全体が把握できない不思議なレーダー、凄まじく遅い上下移動、極めて正確な敵の射撃などが相まって、実に効率的にプレイヤーの胃や神経にダメージを与えます。
薄味なストーリーやスキップ不可な一部のムービー、無意味に長いインターミッションの紙芝居、微妙にデッサンの狂ったキャラの立絵なども気分を盛り下げますが、上記に挙げた操作性の問題はアクションゲームとしては致命的なのでは?『アクションゲーム』の『アクション』が楽しくなかったら、発売日に定価で買ってしまった我々は何を楽しめばいいのでしょうか?オープニングムービーはメカの質感や演出も見事で、本当に素晴らしい完成度ですし、武器威力やパイロットのテンション増加率を時間をかけて強化すれば戦闘も多少楽にはなります。しかし、プレイ時間の大部分を占める戦闘シーンのバランス調整には、やはり、もう少し気を遣って欲しかったと思います。
因みに、巨大ボス相手に格闘攻撃を仕掛けると『見えない力によって』自機が硬直したうえに弾き飛ばされます。なーんだ、やっぱりゴーバリアンだったんですね。
タイトル間違えてますよ、バンナムさん!
このあたりまで見た方は、バサラの歌がだいぶ頭にこびりついているころでしょう。シビルが目覚め、ここまで見たら最後まで・・という気持ちになるかも・・1巻ではさすがに戸惑いましたけど。
映像特典は「TOP GAMRIN」ガムリンファンは見るべし。