展開が面白く、一気に読ませてもらいました。鉄道ファンではありませんが、それなりに引き込まれました。
佐川光晴「おれのおばさん」を読了。本作の続編、「おれたちの青空」を読んでおり、その完成度の高さに感動したので、本作を読むのは当然のことでした。やっぱり良い作品でした。でも自分の中学時代はこんなに大人じゃなかったな。もっともっと社会的に精神的に駄目な中学生でした。自分の心に正直な陽介たちを見るにつけて、うらやましい気持ちになりました。だから現役中学生は必読です。きっと自分の将来、未来が明るくなりますよ。 一人の中学生の「ぼく」が「おれ」に変わる瞬間を共有できます。
屠殺場というのはなかなか外部から見ることができない。特に、生きている牛が枝肉になるまでの具体的な作業の詳細をこのように科学的、客観的に自らの人生観も含めながら淡々と記述された文章は感動的であった。 写真は事情もあり添付されていないが、イラストは非常に味があった。 「こうして僕は猟師になった」 という本とも共通するが、獣を解体して肉として食べることは命をもらうことであり、自分が食べる食肉を大切に思う気持ちが強くなった。
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