東
京都と神奈川県が境を接する二子玉川周辺では、全身黒づくめの世田谷ベルベット団と、赤ジャージの川崎ライオネス会が抗争を繰り広げている。そこへかつて一帯の不良少女を束ねていた伝説のスケ番・ナオ(小野麻亜矢)が3年ぶりに鑑別所から戻ってくる。両勢力に緊張が走る。だが、ナオが追い求めているのは、悲惨な運命に堕ちたという噂の孤児院時代からの無二の親友・ユカリ(平岩紙)の行方だった・・という、これは昔なつかしいスケ番映画の三池崇史的再生である。
赤のリーダー(柳明日香)が「中国残留孤児の子ども」という設定だったり、ナオが身を寄せる独立愚連隊のリーダー(松坂紗良)が「韓国人夫婦の養子になった孤児」だったり。地元やくざの組長・苫米地(とまべち)、略称ベッチ(松重象?)はロリコンで、少女たちを食い物にしようと企んでいる…。
企画としては面白いと思うし、これをゼロから起ち上げてなんとか劇場公開・DVD発売にまで漕ぎつけた監督・脚本の及川中(「日本製少年」「富江」)の努力には敬意を表するけれど、いくら魅力的なキャラクターを並べても、政治的な駆け引きに終始して肉体的アクションすなわちタイマン勝負を欠いたスケ番映画なんてクソでしょ。
まあ、児童ポルノ法の問題とかもあるだろうからハダカが出てこないのは百歩譲って認めるとしても、ヒロインとファム・ファタルが2人ともヒラメ系&深海系のブスってのは映画としてどうなのよ。それと政治抗争ドラマとしては世田谷署の刑事(石丸謙二郎)だけ出てきて神奈川県警が出てこないってのは片手落ちでは?
あと、どーでもいいけどケータイに「もしもし?」って出るやくざはいないと思うぞ。
準地元で当選無効となった際のニュースのインパクトが強く、正直興味本位で購入しました。しかし施設での暮らしや彼女の真摯な考えを読んで、少なからず心打たれるものがありました。つくづく議員資格が失効してしまったのが惜しまれます。某医療法人ぐるみの選挙違反?などのニュースを耳にしていると、何度もつまずいて痛みのわかる、彼女のような人にこぞ、ぜひもう一度政治家にチャレンジしてもらいたいと思います。