この物語は、主人公「坊や哲」の青春譜であり周りを飾るジャンゴロの仲間たちの生き様を
書いた物語です。
運とか引きとかが頻繁に文中に出てきますが、結局そこに尽きると言ってるみたいですね
まぁ確かに、この麻雀放浪記のマージャンはイカマサ積み込みなんでも有り当たり前の
世界を描いてますので、さしずめ
手品師の打ちてばかりの勝負を見せられてる読者には
牌附の解説もうっとうしいだけで、マージャンの勝負としての物語にはいささか幻滅しました。
しかしドサ健、出目徳ほか生死をかける勝負にはイカサマを超えた人生の何かがあるのでしょうね
だから、この物語がいつ時代にも受けるのかも知れません。
手積み時代の遺物としてのマージャンと思えば納得がいきますが
タイムスリップして現在の自動卓ならいったい、ドサ健、出目徳はどんな打ち筋を見せるのか興味があります