戦場が美しいなんて言ったら怒られそうですが、この映画ではそうなんです。
日の出に浮かび上がる飛行機の残骸のシルエットや暗い沼に落ちる閃光弾など、
光と闇のコントラストが素晴らしかったです。
また、人物が着ている服や部屋の灯りが暖かそうな分、
ロシアの寒さも伝わってきました。
最初から最後まで、胸を打つような美しい映像の連続です。
話も分かりやすく、抽象的な表現の箇所もスーッと入ってくる感じでした。
そして何より、主人公の少年が美しすぎてビックリしました。
戦場が美しいなんて言ったら怒られそうですが、この映画ではそうなんです。
日の出に浮かび上がる飛行機の残骸のシルエットや暗い沼に落ちる閃光弾など、
光と闇のコントラストが素晴らしかったです。
また、人物が着ている服や部屋の灯りが暖かそうな分、
ロシアの寒さも伝わってきました。
最初から最後まで、胸を打つような美しい映像の連続です。
話も分かりやすく、抽象的な表現の箇所もスーッと入ってくる感じでした。
そして何より、主人公の少年が美しすぎてビックリしました。
終章、著者の山本さんの言葉。「政治家の汚職、天然資源を巡る利権、麻薬、武器の密輸・・・。世界中に溢れるタブーの地雷。その地雷に触れたとき、ジャーナリストであっても命の保証はない。これは報道人としての職業上のリスクと言える。しかし、泣き寝入りはできない。後に残された者たちが追求と告発の手を緩めずに立ち向かっていくのだ」。凄まじいジャーナリスト魂。
本書においては権力の不正の告発、というよりは虐げられた人々の実態を世に伝えること・「告発」のほうにむしろ注力しているように思われました。アフガニスタン入国時から女性である著者自身が味わうタリバンの女性弾圧の実情。ウガンダの反政府組織による民間人迫害。正視に堪えられない写真の数々。コソボで両足を失い、幻肢痛に苦しむ13歳の少年。サマワで聞く自衛隊への怨嗟の声。
戦争・紛争で常に苦しむのは弱い一般の民間人であること。「なぜ、こんなことが・・・」。理不尽さへの著者の怒り・悲しみがストレートに伝わってくる本です。あらゆる紛争地域を訪ね歩き、過酷な現実をたくさん目にしてきたであろう著者の目線・語り口には、「仕方ないことだ」という諦観は全く感じられません。終章のサマワ取材後はすぐレバノン入り、ヒズボラとイスラエル軍の衝突取材。著者の追及と告発は続きます。