ひたすら明るかった今までと打って変わって、シリアスな展開の最終章。
物語の屋台骨だった味皇を失い、かつてのライバル達もそれぞれの道を進んで陽一君の元を去ってゆく。
超えられない壁、変わっていく身近な人達、戻らない日々、そんな中で苦しみもがく陽一君の姿は、いつも前向きで明るかった分、ズシリと視聴者の心をうちます。
味とは、料理とは?
一人重い命題を背負うことになった陽一君が、どのようにその答を解いていったのか、自身の目でご確認ください。
結局、いつもの陽一君がそこにいる。いつもの陽一君が乗り越えていく。
とても嬉しい気持ちにさせてくれるエンディングです。
「料理の工夫で、もうこれでいいという事はない!」
「食べてくれる相手のことを気遣わなくちゃいけないんだ!」
「熱い思いがあれば、何だってできる!」
ミスター味っ子という作品、仕事に対する
スタッフの姿勢や思いが、陽一君という媒体を通して視聴者に訴えかけている。
そんな
スタッフのメッセージが密度の濃い形で凝縮された良い最終回でした。
是非、最初から最後まで通して観ていただきたい作品です。
あと余談ですが、オープニングとエンディングの曲は、曲自体が良いというのもありますが、このアニメのテーマを曲を通して明確に表現していて、私は大好きです。
ミスター味っ子のDVDBOXに関連しての、LPアルバムCD化(でいいとおもわれる)
当初、LP版で手にいれ、その余りの構成のぶっ飛び方(褒めてます)に爆笑したものですが、これは今聞いても楽しいし、おそらく、キャラものを提供側が自らパロディにした始めての作品だったように記憶している(違ったら申し訳ない)
味王料理会会歌などは、ホントに楽しく聞いた覚えがあるし、今聞いても十分楽しめる。必食料理人や、スルメの意地は必聴だ!
追加されたBGMも秀逸。「これが聞きたかったのよ~」が入っていてかなり、嬉しい。
ファンだった方は、絶対に買い、ですぜ。