池田昭子さんの名前を知ったのは、評論家・川本三郎さんの著書『そして、人生はつづく』（平凡社）で。「ＮＨＫ交響楽団のオーボエ奏者、池田昭子さんは、その美貌もあって人気が高い」と、すごく気になる表現で書いてあった。そして川本さんが「いま毎日のように聴いている」と挙げていたのが、３枚目のアルバムとなる本作だった。

興味を覚えてさっそくamazonで購入。ピアノやバイオリンのＣＤはたくさん持っているのに、オーボエのＣＤというのは初めて買った。それだけ地味な楽器ではあるのだが、いまこのレビューを書きながら、その染み入るような美しい音色に酔いしれている。バロック期のアルビノーニとマルチェッロによる二つの協奏曲。確かに派手ではないが、「豊かな孤独」とでもいいたい心地よさ包まれる。

私の粗末なオーディオ機器でも良い音質で聞こえるのだから、・・・！

オーボエの音色を覚えたくて購入しました。演奏は美しいですが、何か今ひとつ足りないと云った感じです。