榎木津礼二郎を主役に据えたシリーズも4作目。
今回は
猫が絡んだ事件となっています。
相変わらず絵が綺麗で丁寧で良いですが、このシリーズの良さは
話のバランスが良いというのが1番だと思います。
京極堂シリーズ・榎木津シリーズ共に基本的には題材やストーリーは重く、
難しい言葉もたくさん出てくるので、どちらかというと堅い印象をうけますが、
榎木津シリーズは榎さんの天真爛漫さ、破天荒っぷりが際立つので堅苦しさが
うまく中和されていると思います。
今巻も内容は語れませんが、面白くて満足できました。
本についていた帯に、榎木津シリーズは11月22日発売予定の「月刊ASUKA」にて
移籍連載スタートと書かれていますので、これを機にもっとたくさんの人に
この作品の良さをわかってもらえたらいいなと思います。
運び屋のタロ、謎の組織のクロサワさん、宇宙人ヤクザのヤマダさん、発明家のマコトさん…とにかく魅力的な男性キャラが沢山!志水先生の漫画の一番の魅力ですね!さらに、崩壊した近代文明の世界観や、ヒロイン・イオちゃんの可愛さ等、京極シリーズにはない志水先生の魅力が爆発!京極シリーズファンにもぜひ読んでほしい、志水先生の最高傑作だと思います!