原作ファンの私もアニメは十分に楽しませていただきました。原作&アニメで感じたスケールの大きさ、世界観の素晴らしさ、登場人物の魅力・・・とにかく一度見てもらえればわかるはず!
大河ドラマを連想させるアニメというのも少ない気がします。最近のアニメにはあまりストーリーや設定に感動を覚えなかったんですが、これは大当たりでした。ヒロインが成長していく過程がなんとも言えません。次の展開が楽しみになる作品です。
個人的な好みでは半獣の楽俊が大好きです!!
講談社刊・小野不由美原作/山田章博イラスト
『
十二国記』TVアニメ第14話と第21話を収録したDVD8巻です。
第1章から第2章。そして第3章へと繋がる総集編2本を
対話形式と楽俊中心で描いたなかなか興味深い構成になっています。
第十四話「月の影 影の海 転章」★★★★★
上手いですね。構成力の緻密さに思わず唸ります。
ただ動画を垂れ流すのではなく、十二の国の世界の仕組みと本章の流れを
キーワードや時間の流れ、陽子の物語と多角的、断片的に噛み合わせて解説描写しており、
謎解きのおさらいと回想録両方を持ち合わせた出来栄えに感心するばかりです。
個人的には「慶国」なのに「景王」と呼ばれる疑問が(※国と王の頭文字表記が異なる点)
あっさり解決したのが印象的でした。
第二十一話「風の海 迷宮の岸 転章」★★★★☆
今回は延麒・六太の語りを中心に本章を時間軸と重ねながら語ります。
冒頭から、十二の国の王と麒麟の全員の紹介がされるなど新作カットも
交えて今後に期待がかかります。が、原作未完のためそのままで終わってしまって
いるのが残念です。実は次章の前振りも含まれているなど計算高い構成力に感心。
迷ったあげく、買ってみてよかったです♪
悪霊シリーズを書いていた頃の発行なので、
その頃からファンをやっている私としては、
このノリは非常に懐かしかったです。
あの頃のおちゃめな小野不由美も大好きです♪
確かに、最近の出版物は重い内容のものが多かったので、
十二国記などのファンの方とかはギャップを感じると思います。
あと、ゲーム好きでないかたにもちんぷんかんぷんな内容だと思います。
文書としてはおもしろいと思うんですけどね。