前作が酷く、この作家の質はどうなのだろうと懐疑的だったが、『贖罪』は最後まで読ませる引力を持っていたし、ある種の爽快感を伴う力強い一人称、台詞は面白い。意思、情念のようなものがたっぷりと塗り込められた文が魅力。
その点においては5人目の章がまったくもってクオリティが低く、残念。蛇足とは思わないが、魅力が一気に削がれた。
ミステリとしてもいただけない。
本書は、戦闘美少女をとおして、おたくとは何か、いかにして彼女たちは生成したか、を精神分析的なアプローチで解説したものだ。
著者は、戦闘美少女をファリック・ガール=男性器をもつ女性として、アウトサイダー・アーティスト ヘンリー・ダーガーの作品との類似性に着眼し、これまで、あまり語られなかった おたくのセクシュ
アリティを中心に論を展開していく。海外のオタク(著者は海外のotakuはカタカナ表記)との違いをインタビューから明確にし、漫画・アニメの戦隊美少女の系譜を踏まえ、戦闘する美少女群というイコンの生成過程を導きだす。
著者は、おたくを、虚構コンテクストに親和性が高く、愛の対象を「所有」するために、虚構化という手段に訴え、多重見当識を生き、虚構それ自体に性的対象を見出すことができる人 とする。
おたく擁護の立場での論説であるのだが、さすがに10年前の著作。隔世の感が否めない。現在では、おたくは認知をとおりこして、もっと身近で、マニアと同類語のように使用されていると思うのだが、本書は、どこか病理的なものを持ち込んでいるので違和感が生じてしまう。
日本固有の表象文化においてのみ、自律的なリ
アリティを維持するためにセクシュ
アリティを取り込むのだと著者はいう。さらに、戦闘美少女とヒステリー症に言及がなされていく。
結論ありきの印象が強くて、僕にはどうにも腑に落ちないところが多い。感情的なものも多分に左右しているのだろうが、本書の構成が受け入れやすさを阻害しているのかもしれない。著者の主張が、第六章ファリック・ガールズが生成するで語られているので、第三章海外戦闘美少女事情、第四章ヘンリー・ダーガーの奇妙な王国、第五章戦闘美少女の系譜に多数の頁をさく必要性がわからない。読み物としては面白くあるのだが、詳細に入りすぎて、僕は通底する思想を見失ってしまうのだ。
本書が書かれたときは、おたくに対する向かい風が、多少なりとも吹いていたのだろう。当時に読んでいれば別な感想を持ったかもしれない。10年前は、こういう おたく擁護論があったのだというモニュメントとして認識しておこう。
美女のヌード写真集です。中身だけなら星5つですが、小さすぎてかなり見ずらいのでその点を考慮して星4つです。安いので仕方ないですが素晴らしい写真集である事は間違いないです。
セーラームーンのトリビュート盤。ももクロの「ムーンライト伝説」はわりとオリジナルに忠実なアレンジ。「タキシード・ミラージュ」では原曲にあわせしっとりと歌い上げており、此方は新鮮で良い。トミーヘブンリーのハードロックアレンジの「ラ・ソウルジャー」、完全にやくしまるえつこな「乙女のポリシー」、クレモンティーヌによるボサノヴァアレンジなど秀逸なトラックが並ぶ。しかしやはり堀江美都子さんの「セーラースターソング」が流石の貫禄でベストかな。佐橋俊彦氏によるアレンジも素晴らしい。こういうものは原曲に思い入れの強い人にとっては賛否あるとおもうけど、参加アーティストの名前に惹かれるのであれば購入しても損の無い良質なカバー集ではないかと。
歌詞カードには参加アーティストによる作品についてのコメントあり。
どうしてソフトをCDやDVDで供給しないのでしょうかね?
セットアップ、ソフト、ID認証、これらを全てネット上から行うので重い重い。
20回くらいトライしてもダメ。結局朝方空いてる時間に落しました。
せめてミラーサーバを置くなりしてほしいです。
はたして発売日に
アリスちゃんに出会えた人はいるのでしょうか? ^^;
実際に起動してみるとなかなか面白いです。ツンツンしたり、着せ替えたり、ほっとくと
勝手に歩き周るし。まさに電脳フィギュア。
ただ、反応が鈍いし、CPUもかなり消費するので常駐させておくにはちと無理かもしれません。
この辺は今後の課題でしょうか?
ちなみに、Vista環境でロジクールのQVP−61SV QCAM−200Vで
動作確認をしております。
発想自体は面白いのですが、もう少しやりようがあったのでは?と思います。