前回の１巻を見た感想は、いまいちでした。
本体のアニメ部分が、少々雑でぎこちなく感じたから。
今回の２巻、あまり期待せずに見ましたが、意外にとても良かった。
絵が、とてもキレイになっている。（雑なところもないわけではありませんが）
特に国斉さんのアップが非常に麗しい。
そして、国斉さんや知賀くんの体の線や陰影など、とてもエロく、
かなーり門地さんの元絵の魅力を研究して再現された感じがしました。
近藤君や阿久津主将も暴かわいかったり、ぼけかっこよかったり、
違和感なく楽しめました。
話の内容自体も、１巻に比べてラブもエロも濃厚。
それでいて、見てて恥ずかしくならないような自然さでした。
見といて良かった。

原作の方は残念ながら未読ですが、某掲示板で好評のレビューを読んで購入を決意 買って良かったです。
サブタイトル通り(笑)
毎朝、国斉が痴漢に遭っているエロフェロモンぶりに知賀が悩殺されていく(笑)
その過程が面白かったです。
天然な国斉と突っ込み担当の知賀
2人のほのぼのとした恋愛がゆっくりと描かれてます。
しかし
そこはR-18指定BL作品
エロもきちんと描かれていてました
映像内容が30分しかないので
「え?もう終わり」
早く続きが観たい!と思うくらいの短さに不満を込めて★4です。
作品自体は★5ぐらいなんだけれどな〜

個性的な絵柄と独特のテンションで賛否両論？ある作家さんですが
他にはない話を書くから好きです

今回は知賀×国斎はお互いに両思いなのにモヤモヤしてます
これがイライラしますが、韓国ブームもあったことですし
「早くくっつけ〜！！」とイライラ待つのもいい塩梅
元々昔の少女漫画とかは全８巻とかで最初から両思いなのに
最後の巻まで親友やらライバルやらが出てくっつかなかったし
ＢＬの展開が速すぎたんだなぁっと反対に思いました
（ＢＬらしくＨは早いけど、その後の両思いが遅いと言う
　少女漫画とＢＬのおいしい？とこ取り）

で・・・・私は今回良かったのは門地さんが本来得意のシリアスがあったから！
山城×川和の関係です
私は初期の「恋姫」「告白の言葉のない国」とかから門地さんが好きなので
＊片思い相手への異常な執着
＊過去のトラウマに片恋相手が関係している
＊思われてる相手はその気持ちを素直に受け入れられない
っと言う、切ないシリアス風味の片思いものは門地先生の十八番じゃないか！？と
それが全部入っています
モノローグとかが上手なのでシリアスもいいんです！！

最近のエロハイテンションラブコメは、それはそれで好きなんですけどねぇ
それが持ち味になって、シリアス風のものは人気がないから
ますますシリアス書きにくくなってるのかしら？？
これも３冊の中ではやや評価落ちてるし
雰囲気があれば私はそんなにエロは門地作品に求めません
キスシーンだって十分にエロっぽいし
あればあるで、エロは嬉しいですけどね☆
門地先生のエロは独特に素晴らしいので

怪しい先生も出てきたし、国斎だけノホホンとしてるけど一番渦中だし
知賀は焦り怒りまくりで、山城川和も気になる！！！

今回はドラマＣＤレポートが何気に良かったです
これを読むとドラマＣＤ興味ない私でも「面白そう」と一度聞いてみたくなります
門地さん自身が本当に楽しんでるのが伝わってきました

○「払うんだから、それ相応のお楽しみが欲しい。」そんな貴女さまにお勧めします、このシリーズ。
５巻だけみてもどうにもなりませんよ。
例えば１巻に出てきた、痴漢の正体が５巻で判明しそうなんですから。
人物相関図も出ていますから、ちょっとは助けになりますが、やはり１巻よりお読みください。

○さて、この巻の見どころは、雛森君と近藤君でしょう。
類家先生に変質的な責めを受ける２章にわたるシーン。
こう書きましても、この字ずらをなぞるだけの漫画家さんとは門地先生は違います。こってり描いてくださいます。
で、それのみで放り出されますと嫌な後味しか残りませんが、門地先生は、近藤君に呼ばれた知賀君の活躍で、雛森君を窮地から救います。
そして和解という光を当ててくれます。
また、近藤君もいいところ全開です。感謝極まりキスにまで、一気に走った雛森君を突き放さない、このやさしさよ！

○本編194P、 OVAレポート、　「いざ！アニメの世界へ」、　同人誌再録２編とたいへん充実した５巻でございます。