1995年にVol.1が初CD化されて実に13年ぶり!「高石ともや&ナターシャーセブン」を含めた面々で繰り広げられる、じつにやさしいコンサート。「宵々山コンサート」のCD化、フィールドフォークの第2弾と、この秋はゆっくりとナターシャのサウンドに浸れそうですな。
映画「タカダワタル的」で紹介されている、 下北沢スズナリでのライブが完全収録してあるのが何ともお得。 その他、 高田さんのインビュー映像なども加え、特典映像110分はうれしい。 下北沢スズナリでのライブは、 高田さんのベスト・ライブの一つでしょう。 年を経るごとに歌の巧くなった高田さんの魅力のすべてがあります。 古くからの仲間のミュージシャン(息子高田漣君含む)に囲まれて めいっぱいリラックスした高田さんの歌は絶品!! 国が認めない人間国宝の魅力を見事に捉えた、 音楽ファン必見の高田渡の遺書です。
レギュラー陣に坂庭省悟が参加している。坂庭は高石ともやとザ・ナターシャー・セブンで一世を風靡したサイドマン。だがこのバンドは呪われているらしく、木田たかすけが交通事故死。坂庭も交通事故死。城田じゅんじが傷害致死罪で逮捕される。ゲスト陣には杉田二郎、茶木みやこが参加している。茶木のボーカルは健在である。ちなみに城田じゅんじは参加していない。城田の作った歌が2曲ほど入っている。
「今語る」にだまされた、とは言いませんが、純然たるインタビュー本ではありません。そうかだから著者が「きたやまおさむ」ではなくて「前田祥丈」なんだ、と今頃気づきました。
きたやまおさむの語りに、かなり著者の解説というか説明が加えられています。別にそれが邪魔だとは思いませんが、やはり生の声を聞きたいと思います。
内容はかなり充実しています。きたやまおさむの虚と実というか、プレイング・マネージャーぶりを時系列を追って語られていますし、将来についてまで触れられているところが単なる回顧録に終わらせていないので良いと思います。
CDは、きたやまおさむについてはあってもなくても構わない、本当におまけという感じです。8曲収録されていますが、本書にコメントがある以外は特にこの8曲でなければならないという説明はありません。それでもどれもが代表作だと思いますし、「戦争を知らない子供たち」はジローズのバージョンではなく、万博の時のものだと思いますので、ある意味必聴ものかもしれません。
思い起こせば、高石ともやとザ・ナターシャセブンってバンドに在籍していてマルチプレーヤーぶりを発揮していたのが印象に残っています。「花嫁」のような大ヒット曲の作曲をしていたのも知っていましたが、このアルバムで聴けるようなすばらしい曲を沢山書いていたのでびっくりしました。肉体は滅んでも、生み出された作品群は永遠に不滅です。知らない人は騙されたと思って一度聴いてみてほしい作品です。
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