とても評判になった本だけれど、ようやく縁があって一読しました。
菊池山哉と白山信仰を追うという大きな目的のもと、松江(ハーン) 、青ヶ島(徐福と為朝)、岡崎(菅江)、名瀬(平家伝説)……などなど列島各地のフォークロア的歴史ネタを独自に拾ってきて面白く味つけを加えて示してくれる。とくに坂城の旧鼠宿をめぐる話は、話芸もあいまってちょっとしたオオナムチをめぐる推理劇だ。本人曰く「大風呂敷」だがとても惹かれる。
圧巻は第七話の「影の一族」。
鎮魂呪術の部族・遊部(あそびべ)を糸口に、古代のもがりや葬送についての考察が進む。
巻末の谷川健一との対談で、「掘り下げ」もあるし「動き(臨場感)」もある内容だと谷川氏が褒めているのは仲間褒めではなくて本音だと思いました。ちょっとした細部の糸口から大きなお話に持っていくタイプの論考は、センスがなければできないもの。
日本じゅうにこういう賢明な研究者が多ければ、もっと日本列島の歴史の謎は解けているのにと思いました。
他の著作も読んでみたいと思わせれます。
ゲームのコミカライズの中でも、この本が一番お気に入りです。 何より、主人公のトトに好感が持てます。凄くカッコいいです!某大人気海賊漫画の主人公に似たタイプです。(彼にオタクで女の子好きをプラスした感じ) エスカデ編とラストも大幅に原作と違いますが、こちらの方が好きです。 エスカデが少し好きになれました 。 何度も読み返したくなる、宝物のような本です!
多くの謎を残したまま中途半端に完結してしまった伝説の漫画、その続編。であったはずだがこちらも物語りは未完のまま。今では入手困難になり、結末も永久に闇の中かと思いきや、最近奇跡の外伝として始まった『アーリーデイズ』で徐々にミッシングピースが埋まりその全貌をあらわしつつある。神話的大傑作『特攻の拓』いつの日か「その後」も全て、漫画という形で語られる日がくるのを祈っている。
「特攻の拓」は1991年から少年マガジンに掲載された暴走族漫画。基本的には、チビで弱いけど友達想いで以外な勇気をもつ主人公、浅川拓が様々な暴走族達に出会い、仲間になったり、喧嘩にまきこまれたり(こちらがほとんど)する話がメイン。とりあえず現実の暴走族は嫌いでも、この漫画が好きな人は多いはず。それほど魅力がつまった名作漫画。セリフのかっこよさ、喧嘩の迫力、多彩な単車へのこだわり、魅力十分な登場人物達・・・あげるときりがないほど面白さのつまった漫画。本巻はその原作第21巻。
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