ともかくヒロインの山本奈津子さんが美しい。可愛いとか美人ではなく、美しい。私は彼女が表紙の「写真楽」を持っていてお宝です。本作も買って損は絶対なしです。 彼女の写真集復刻なりましたがいまはエステを経営とか。ならばいまの山本奈津子をフルヌ−ドで見たいものですね。
1968年にJTB出版局から出た『味な旅 舌の旅』(1978年にKKロングセラーズから『美味めぐり』と改題して復刊されたことがある)の文庫化。内容は、小説が削られるなど異同がある。
あの宇能鴻一郎の著作を読むのは初めてだったのだが、いろいろと感心させられた。まず、文章が上手い。30才そこそこで書いたとは思えぬ老練で成熟した味わい。それから、色っぽい話。うーむ。宇能鴻一郎らしい一冊ということか。
内容は、小樽、松島、水戸、京都、奄美など日本各地を旅して美食を楽しむというもの。食べ物についても土地についても、しっかりと魅力が伝わってくる。
ただ、現代という時代にはもはや合わない作風というふうにも感じた。
一世を風靡した日活ロマンポルノ。 主演の原悦子さんは、アイドル的な人気でした。 日活ロマンポルノが当時の若者に指示されたのは、成人映画というアウトサイダー的雰囲気に惹かれた面やこの作品にみられる自由自在のパロディといいますか不条理劇もあったかな、と思います。 タイトルは、中身を示しているわけではありません。 ストーリーらしきものは殆どなく、吾妻ひでお的不条理&ナンセンスコメディになっています。 成人映画ですので、普通の映画ではやりにくい下ネタが豊富に使え、監督は裸さえある程度写せばあとは自由にできるわけです。 そのため周防正行、崔洋一、相米慎二、滝田洋二郎、森田芳光、根岸吉太郎など優れた才能がたくさん出てきました。 70年代というのは、高度成長期の魔法が解けたような時代風潮がありました。 それによくマッチしたのだと思います。
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